医療 あれこれ

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〔テーマ〕スロージョギングをやってみよう
飯塚市立病院　リハビリテーション室
理学療法士　木本(きもと)　和孝(かずたか)

健康づくりやダイエットのために、ジョギングを始める方も多いと思いますが、体力や筋力が足りなかったりすると、身体に対する負担が大きく、なかなか継続して取り組むことができないということも珍しくないでしょう。そこでお勧めなのが『スロージョギング』です。運動習慣や体力に自信が無い方でも、身体に優しく運動できる方法です。
スロージョギングは、ジョギングと違い、ゆっくり歩く速度から少し早めのウォーキング程度のスピードで行うのが特徴です。基本は『ゆっくり歩く程度のジョギング』なので、身体はほとんどきつさを感じず、息も上がらずに続けられるでしょう。それでいて、エネルギー消費量はウォーキングの2倍とされていますので、スロージョギングは効率的に脂肪を燃焼させることができる有酸素運動です。
スロージョギングを行う時の大切な点は、ニコニコしながらお友達と会話ができるスピードで始めることです。昔からニコニコペースの運動と呼ばれており、高血圧症、糖尿病、肥満症などの生活習慣病の予防と治療にも有効であると言われています。
次にフォームですが、フォアフット着地を心掛けます。フォアフット着地とはつま先ではなく、足裏の前方部分で着地することを指します。この走り方は踵(かかと)から着地する一般的なジョギングと比べても膝への負担が軽減されます。
最後にスロージョギングの歩行ピッチですが、歩数ペースは15秒で40～45歩程度、顎(あご)を上げて呼吸は自然に行うようにしてください。
実施に関しては、大体食後30分くらいを目安にスロージョギングを開始すると食後の高血糖防止にも有効です。まずは1日10分程度から始め、身体を慣らしていきましょう。
1日20～30分、週3回程度が最初の目標です。連続して行うのがきつい方は、小分けに実施しても同じ効果が得られます。まずは、無理なく続けられる方法で運動不足や生活習慣病の改善を目的に、スロージョギングを試してみてはどうでしょうか。

※飯塚市立病院よりお願い
・初診の方は、かかりつけ医より紹介状を持参していただくようお願いします。
・マイナンバーカードの保険証利用には、さまざまなメリットがありますので、是非一度ご利用下さい。