▼04 教育の現場でもDX
西海市では、「子どもの学力向上」を市の重点施策に掲げており、その一環として、「教育DX」にも積極的に取り組んでいます。
令和元年12月に文部科学省は、「GIGAスクール構想」推進を表明しました。
GIGAスクール構想とは、主に「児童・生徒に1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する」というものです。
西海市では、令和2年度にすべての児童生徒に1人1台端末を配付するとともに、令和3年度当初までには、すべての学校で高速通信回線(光回線)の整備を行いました。
令和5年度からは、学力向上重点学年(小4・中1)を対象に「放課後オンライン学習会」、「AIドリルを活用した家庭学習の一斉配信」、「メタバースを活用した新たな学びの場の創出」の取組をスタートさせました。
【放課後オンライン学習会】
毎週水曜日の放課後に学習塾の講師がオンラインで算数・数学の授業を配信する取組です。小4は17時から、中1は18時から授業を開始し、年間40回実施します。
【AIドリルを活用した家庭学習の一斉配信】
学校教育課から毎月1回、算数・数学の問題をAIドリルで配信する取組です。受講率や正答率は各学校長と情報を共有し、学力向上の取組に生かしています。
【メタバースを活用した新たな学びの場の創出】
6月に「西海市メタバーススクール」を開設し、子どもが自分の分身(アバター)になって学習することができる環境を整えました。これにより、放課後オンライン学習会に参加したり、授業動画を視聴したりする活動の利便性が向上しました。授業動画の累計再生回数は、1600回を超えています。
今後、市内の小学校1校を教育DXの研究校に指定し、授業での1人1台端末の効果的な活用法や校務および保護者への連絡における1.CT※の利活用について研究を進めていく予定です。また、メタバースを活用した不登校対策についても、本格運用に向けた準備を進めていきます。
教育DX先進地を目指して、更なる実践に取り組んでいきます。
(学校教育課 安田(やすだ)副参事)
◇1/19 西海市が教育DX推進自治体として表彰されました
教育DXに積極的に取り組もうとする自治体を表彰する「教育DX推進自治体表彰2023」には、全国から多数の自治体が応募。本市の「メタバースを活用した放課後オンライン学習会の取組」や「AIドリルを活用した家庭学習の一斉配信」などの取組が評価され、このたびの受賞となりました。
※ICTとは…Information and Communication Technologyの略称で、情報・通信に関する技術の総称を指します
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