森のようちえん野いちご 代表
保育士・幼稚園教諭
田中 真妃さん(掛川)
これからの時代に必要な生きる力を、多様性のある森・自然環境の中で、自ら育み、主体的に体験していく保育を目指し、世代を超えて人々がつながり育ち合う場として森のようちえん野いちごを開園。
■自然の中で「生きる力」を求めて
市民チャレンジ公募事業に採択された入山瀬プレーパーク。子どもたちが野外で自主的に遊ぶ、ワクワクする環境づくりを行います。この活動を手掛けるのは「森のようちえん野いちご」代表の田中真妃さん。子どもと、子どもに関わる人がつながるコミュニティを作り、お互いの立場や心情を尊重し合えるまちづくりを目指します。
東京で保育士として働いていた田中さんが、この活動を始めたきっかけは、自身の子育てと向き合ったときでした。幼少期の自然体験から、自然の中で自主性を大切にした保育をしたいと考えた田中さん。デンマークから広まった自然体験活動を基軸とした「森のようちえん」を知り、自身で活動を行うことを決意しました。
森のようちえん野いちごで大切にしていることは、五感で感じることや、子どもが持つ「自ら成長する力」を信じることです。「自然の中で保育をしていると、朝はまっさらな青空だったのに今は雲が流れている。とか、朝は開いていたお花が数時間後には閉じている。とか、小さな変化に気付くようになる。すごく豊かなことで、いのちを感じられる。そんな包みこんでくれるような自然の中で、子どもたちの心が動いたとき、まぶしいほどに輝いた表情が現れる。五感をめいっぱい使い、仲間とともに育ち合い、私の想像を超えた、心と身体の豊かな成長を見せてくれている子どもたちに無限の可能性を感じずにはいられない」と思いを語る田中さん。地域の方の温かな支えのもと、仲間や自然とともに活動を広げます。
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