今、市内中学校の部活動は、従来の学校単位での継続が難しくなっています。活動の選択肢を増やし、学校単位の枠組みを超え、地域に展開する新たな仕組みを作り、子どもたちにとって価値のある活動を維持するため、部活動の地域連携・地域移行に取り組んでいきます。
部活動の地域連携・地域移行とは、中学校の休日の部活動を学校から地域に移し、部活動の地域における受け皿を整備していく改革です。子どもたちがやりたい種目のスポーツや文化に親しめる環境を整え、教員の労働改善にも取り組みます。
令和4年度、市内の小学4年生から中学2年生を対象に部活動に関するアンケートを行った結果、児童・生徒は学校部活を含め、多様な活動場所を求めていることがわかりました。一方で、生徒数の減少などを背景に、これまで通りの部活動の継続が課題となっています。国では、合理的で効率的な部活動を推進するため、令和5年度以降、段階的に休日の部活動の地域移行を進める方針を定めています。本市でも、次の取組方針に基づき、着実に進めていきます。
■本市の取組方針
(1)学校単位の部活動から、段階的に合同部活動に移行
エリア制:近隣の2校または3校が合同で行う活動
・藤枝北地区…藤枝中・西益津中・瀬戸谷中
・藤枝南地区…高洲中・大洲中
・藤枝東地区…葉梨中・広幡中・岡部中
・藤枝西地区…青島中・青島北中
セントラル方式:市内すべての中学校の生徒が合同で行う活動
(2)休日の部活動の指導者を、教員から地域の指導者に移行
(3)地域連携・地域移行に係る活動や団体を児童・生徒に紹介
■地域移行のメリット
・子どもたちの活動の選択肢が増加する。
・人数が集まらず活動できなかった種目も、人数確保により試合や大会への出場などが可能になる。
・専門知識を持った指導者からの指導を受けることができる。
■子どもたちのための部活動とするために
部活動の地域移行に向け、地域住民による指導者や活動場所の確保など、さまざまな課題があります。子どもたちが継続してスポーツや文化に親しむ機会を確保するためには、子どもたちを中心に据えて、市・学校・保護者・地域など関係者が協力し、それぞれの立場で部活動を支えていくことが必要です。
まずは、本市の方針を理解していただける協力者を増やしていくため、指導者のための説明会を開催し、休日部活動の指導者の募集を行い、部活動の地域連携を進めていき、子どもたちにとって望ましい部活動となるよう環境を整えていきます。
■「中学校部活動の休日の指導者」を募集します
休日に、子どもたちのスポーツや文化活動を支えていきませんか?
○「指導者のための説明会」を開催
対象:地域活動の指導者・運営者などで、休日に指導ができる人、大会などの引率にも協力いただける人
日時:1月28日(日)午後3時~
場所:生涯学習センター
内容:今後の中学校部活動の在り方や指導者の募集について
指導者募集種目:
(1)市内中学校で活動している部活動種目
(野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、卓球、ソフトテニス、ソフトボール、剣道、美術、吹奏楽、合唱、パソコン、ものづくり)
(2)そのほか部活動以外で行っている活動種目
申し込み:1月24日(水)までに、申し込みフォームで教育政策課へ
◆紹介します 8月より合同部活動を開始
「藤枝中・西益津中・瀬戸谷中 野球部」
○部活動指導員 北野嘉英(よしひで)さん
エリア制になり、藤枝中と西益津中の生徒が合同で練習しています。人数が増えたことで、子どもたちの交友関係も広がっていると感じます。
○キャプテン 狩野隼人さん(藤枝中2年)
試合を想定した練習ができるようになりました。
レギュラー争いもあり、切磋琢磨して上達しようという思いが強くなりました。
問合せ:教育政策課
【電話】643・3135
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