決算とは、予算で決められたお金の使い道に沿って、実際にどのようにお金が使われたのかを示すものです。皆さんが納めた税金や国・県からの補助金などが私たちの暮らしにどのように活用されたかをお知らせします。
▽一般会計の決算の特徴
・新型コロナウイルス感染症対策
・物価高騰対策事業を実施したことにより、過去最大規模の令和2年度に次ぐ決算額
・公共施設の老朽化対策などは国の補助制度がなく町独自に実施したため、歳入面では町債が増額(前年比+1億1,332万円)
・公共施設の老朽化対策の主な事業として、ふなのえこども園・成美地区公民館建設に向けた用地購入が完了
・実質収支は5億9,444万円の黒字
■一般会計歳入
127億5,271万円(78万円/人)
対前年比:+2億875万円(+1.7%)
歳入・歳出の差額7億1,105万円は次年度へ繰り越します。
■一般会計歳出
120億4,166万円(73万円/人)
対前年比:+1億4,095万円(+1.2%)
■歳出の内訳
一般会計の歳出内訳ついて、身近な家計に置き換え、町民一人あたりの費用として使途を示します。
町民一人あたりの歳出の内訳
▽主な内容
・家族への仕送り(補助費、繰出金など)が大きな割合を占めます。このうち、特別会計・公営企業会計への繰出金は83,600円です。
・医療費、教育費(扶助費)は、子育て支援の充実などにより、近年増加傾向にあります。
・食費(給与、報酬などの人件費)は、増加傾向にあります。DX推進などにより、少ない人数でも業務が行える体制を整えることが必要です。
・ローン返済(公債費)の割合は、積極的な借金返済をしているため全体の13%を占めています。
・家の修理・家電購入(投資的経費など)は、公共施設の老朽化などのため、今後、増加する見込みです。
■特別会計・公営企業会計(一般会計以外の会計)の決算
特別会計は、特定の目的や収入がある事業について、一般会計と分け、それぞれの収支を明確にしています。また、水道事業と下水道事業は公営企業会計で、民間企業と同じ会計方法で、使用料などの収入により運営しています。
▽特別会計などの決算の特徴
・後期高齢者医療特別会計は、保険料率の引上げと被保険者の増加により歳入・歳出とも増額
・財産区特別会計は、財産区有土地売払により歳入が増額し、関係自治会への土地売却分交付金により歳出が増額
・船上山発電所管理特別会計は、修繕積立基金を財源に設備更新したため、歳入・歳出とも増額
・住宅新築資金等貸付事業特別会計は、令和3年度で町の借入金返済が終了したため、歳出が減額
※1 水道(資本)および下水道(資本)について、支出額(歳出)に対する収入額(歳入)の不足は現金支出を伴わない内部留保されている資金で補填しています。
※2 下水道事業について、令和3年度の特別会計から、令和4年度は公営企業会計に会計を移行したため、前年比較できません。
※3 すべて1万円未満四捨五入
■財政診断の結果、健全な財政状況
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」で定められた5つの指標を公表します。
この財政指標では、「早期健全化基準」と「財政再生基準」が定められています。
すべての指標で「早期健全化基準」を下回り、町の財政状況は健全な状態にあります。
※「早期健全化基準」を超えると、財政状況悪化のため、財政再生計画により健全財政に向けた取り組みが求められます。
※「財政再生基準」を超えると、財政破綻状況にあるため、国の指導・監督のもとで財政運営を行うことになります。
実質公債費比率の推移
将来負担比率の推移
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