■おすすめ本紹介
▽ふきあげ図書館~今月のイチ押し!!~
「スピノザの診察室」
夏川草介/著 水鈴社/刊
京都の地域病院で働く内科医・雄町哲郎は、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。哲郎の力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を哲郎のもとに送り込むが…。『神様のカルテ』著者が人の幸せの在り方に迫る作品。
▽中央図書館
「かごしま維新伝心」
岩川拓夫/著 南方新社/刊
幕末から明治維新にかけて、鹿児島の人々はどのように活躍したのか。分かりやすい文章とイラストで楽しく学べる一冊。日置市ゆかりの人物も登場しています。「ひおき学」の参考に。
▽ふきあげ図書館
「ルール!」
工藤純子/著 講談社/刊
校則って何のためにあるの?生徒を取り締まるため?中学生たちは自らの手で、理不尽な校則を変えようと立ち上がり…。中・高生と研究者、この物語の作者による校則座談会も収録。
▽ひよし図書館
「まんがでわかるだましの手口」
佐藤正明/著 東京新聞/刊
謎日常生活で普通の市民が巻き込まれがちな犯罪やトラブルの手口の詳細と対策を、4コマまんがとともに解説する。『東京新聞』など連載を再編集し、書き下ろしを加えて単行本化。
▽東市来図書館
「星空としょかんの王子様」
小手鞠るい/著 小峰書店/刊
お姉ちゃんが借りてきた本が気になったまさのりくん。家族が寝静まった後、こっそり読み始めます。お話に感動したまさのりくんは作者に手紙を書くのですが…。
▽市長おすすめ
「島津奔る」(上・下)
島津義弘を主人公に据えた名作ですが、訳あって絶版となった一冊。関ケ原の描写では、石田三成の描き方に官僚主義の嫌らしさと限界を感じます。クライマックスの敵中突破もさることながら、開戦前の島津武士が関ケ原に向けて疾走するシーンに胸が熱くなります。
■イベント情報
◎イベントは状況により、中止や時間の短縮、内容を変更する場合があります。
■開館情報
■図書館長のひとり言
◇小さいときから本に親しむ
図書館は、幼児から高齢者まで、さまざまな年代層の皆さんが利用されます。最近、小さいお子さんを連れて来館し、絵本の読み聞かせをしている若いお父さんやお母さんを見かけます。
幼いときからの読書体験は、多くの「言葉」を覚え、それを使った豊かな「表現力」が育つと言われます。また、お話に登場する人物と同じ気持ちになって読むことで「共感力」や「想像力」が育ちます。
こうして、相手の気持ちに寄り添った言動が身に付き、コミュニケーション能力が高まり、社会生活の中でよりよい人間関係を築いていける大人へと成長していくのです。
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