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コロナと闘う市立病院のスペシャリスト

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三重県名張市

7月以降、新型コロナ感染が再拡大。今号は、地域医療の砦として、コロナ対策を粘り強く継続している市立病院ICT(感染制御チーム)のお二人に話を伺いました。第7波も市民一丸となって乗り切っていきましょう。

問合せ:市立病院事務局
【電話】61-1100

■地域医療の砦(とりで)として最善を尽くす
感染症科 医長 今井雄一郎
新型コロナ感染の疑いのある患者を受け入れ始めたのは、2020年3月。当時は未知の感染症で、マスクやガウンなどの物資も不足し、医療スタッフの不安や心労は相当のものでした。感染患者の治療のため、防護服の着脱や外部に空気を漏らさない「陰圧テント」への出入りを繰り返すなど手間がかかる上、感染患者が増えていくと、たちまち人手不足に…。感染対策やプライバシー保護のための動線確保にも苦慮しました。感染患者の受入制限も考えなければならない事態となっていきましたが、どの病院も状況は同じ。地域医療の砦たる公立病院として「とにかく最善を尽くす」「急性期医療もしっかりやる」という病院の方針のもと、医療スタッフ一丸となって乗り越えてきました。
医師、看護師、検査技師など多職種で構成される市立病院ICT(感染制御チーム)が主になって、院内の感染対策はスムーズに実施され、大きな病院ではないのでフットワークも軽い。感染の心配のないオンライン診療や先進的な病院で使用が始まった抗ウイルス薬などもいち早く取り入れることができました。
検査体制についても、自宅療養中に病状が急変して亡くなる感染患者が全国的にみられる中、充実させていきました。呼吸の様子や、肺に詰まりそうな血栓をみる指標など、さまざまな検査を組み合わせながら、重症化に至る要素がないかをしっかりと確認しています。
以前と比べ重症度は下がってきたものの、感染すれば後遺症が残ることもあり、また、場合によっては命にかかわることもあります。名張市は高齢者が多い地域でもありますので、医療スタッフと市民の皆さんの心をひとつにして、感染対策を続けていきましょう。

■コロナに粘り強く立ち向かう
感染管理認定看護師 藤永和大(かずひろ)
市立病院ICT(感染制御チーム)の一員として、ウイルスの型が変われば、医療スタッフに対策のポイントを分かりやすく伝えたり、手洗いの手順を見直す機会をつくったりと、感染対策を持続させていく取組を続けています。また、看護師などの医療スタッフは、患者さんと密接する機会が多いため、ゴーグルやガウンなどの感染防止資材は、医療スタッフの意見を聴きながら、それぞれの業務内容に対応した安全性の高いものを導入しています。マスクひとつとっても、マスクから漏れる空気の量を測り、より顔に密着した大きさ・形のマスクをつけるようにしています。
医療スタッフは気の休まる時がありませんが、ローテーションを組んで感染患者に対応するなど工夫して業務を行っています。ただ、いくら気を付けていても、医療スタッフやその家族が感染することも…。周囲の業務負担が大きく増しますが、体調が悪いのに勤務すれば病院全体に危険が及びます。そのため、医療スタッフがフォローし合うことで、「体調が悪い」と早く言い出せる環境づくりもすごく重要なんです。
患者さんやご家族の協力も、感染対策に欠かせず、外部からウイルスを持ち込まないよう、感染拡大当初は面会を禁止せざるを得ませんでした。不安で心細い様子がひしひしと伝わってきて、すごく歯がゆい気持ちでした。機材を整備し、オンラインで面会いただけるようにしたところ、多くの人に喜んでいただき、患者さんの回復へのモチベーション維持にもつながっています。
感染防止対策に終わりはありません。先行きは不透明ですが、とにかく市民の皆さんとともに、粘り強く立ち向かっていきたいと思います。

■コロナ感染再拡大
第7波 感染対策
◇熱中症に注意しながらマスク着用、手洗い、手指消毒など基本的な感染対策を
◇体調が悪い場合は、無理に出勤・登校せず、すぐに医療機関の受診を
◇自宅、職場、学校などでの飛沫(ひまつ)感染を防ぐために、定期的な換気を
◇若年層を含む3回目未接種の人や4回目接種対象の人はワクチン接種の検討を

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