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台風第21号により町内各地で被害が発生 改めて風水害への備えを2

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三重県紀宝町

◆被害を最小限にとどめるために 教訓を活かし、次に繋げる
今回の台風第21号においては、浸水被害などが町内各地で発生しました。自然災害において被害をゼロにすることは非常に困難ですが、町や各団体では紀伊半島大水害の教訓を元に、被害を最小限にとどめるための取り組みを進めています。これまでの教訓を活かし、次に繋げていくためにも、災害時に活動された団体の方などに取り組みの内容や今回の体験談などのお話を伺いました。

◇木下 起査央(きのした きさお)さん(浅里)
浅里区長。地区タイムラインに基づき、避難所の開設や避難の呼びかけなどを行いました。

●お茶会の話題にタイムラインの話題が出るようになった
6年前の紀伊半島大水害では、浅里地区は大きな被害を受け、その教訓から、地域版タイムラインを作りました。その結果、大雨が来る前に避難所の開所や住民への周知を行い、人によっては区域外に避難しました。地域の取り決めとして、避難所にはお弁当を持ってくることや下着を余分に用意して避難するようにしています。
あと、お年寄りが集まってお茶会をするときに、タイムラインの話題が出るようになってきたことで、防災意識が浸透してきたと感じています。
まだ完全にはタイムラインのとおりに実施できていない点もあり、まだまだしつこいぐらいに声に出していく必要はあると思います。
なにより早く準備をして早く逃げることが一番大事。何もなければそれでいいと思っています。

◇久原 章作(きゅうはら しょうさく)さん(成川)
町災害ボランティア・コーディネーター連絡会会長。ボランティアセンターの運営にあたられました。

●ボランティアの基本は お互いに助け合う気持ち
23日にボランティアセンターの立ち上げを決定、24日はニーズを把握し、その日の昼から活動を始めました。31日の閉所までに、土砂の除去や家具の運搬、泥の除去など17件の要望に対し、のべ71名の方に活動していただきました。
6年のうちに高齢化が進み、また若い人たちが仕事などで忙しく、ボランティアに参加できる方が減ってきていることで、どうやって増やしていくかが今後の課題です。
ボランティアの基本は、昔の助け合いの精神で、ひとりでできないことをお互いに助けあうことだと思っています。
コーディネイトにあたっては被災した方と、ボランティアの双方の気持ちを汲み取り、大事にしないとベストマッチングはできないと思います。これからも気持ちを大事にして活動を行っていきたいと思います。

◇向井 治(むかい おさむ) さん(井田)
紀宝町消防団団長。消防団 を指揮し、危険箇所のパト ロール、避難誘導などの活 動を行いました。

●100回逃げて無駄になっても101回目も逃げる気持ちを
今回の台風第21号では、第1分団から第4分団までの消防団が出動し、パトロールや道路警戒、避難誘導などの活動をしました。
タイムラインによってピーク時には消防団も安全な場所へ避難することになり、消防団員への安全を考えてもらったことは大変ありがたいと思います。また、住民の方々も紀伊半島大水害以降、早めに避難してくれていると感じています。
今後は消防団もレベルアップしていく必要があると感じていますし、団員にも言っていますが、住民のみなさんにも、まずは自分が助からないと周りを助けられないので、100回逃げて100回無駄になったとしても、101回目も逃げる気持ちを持ってもらいたいと思います。

◇原 章三(はら しょうぞう)さん(大里)
自主防災組織連絡協議会会長。早期避難の呼びかけ、避難所の開設など自主防災活動に尽力しました。

●世代の垣根を越えた協力体制を作っていきたい
大里地区では地域版タイムラインを作ったことで、台風が来る前に、体の不自由な方や要介護者などを施設に送ったり、明るいうちから避難してもらったことが、結果的によかったと思います。
雨や風が強いときに避難するのは危険もあり、一人暮らしだと不安になります。特に今回は夜に雨足が強かったため早めの避難が大事だと改めて思います。
今回の台風では田んぼが砂で埋まったほか、親水公園でも大きな被害があり、今後は内水対策も考えていく必要があると感じました。
地域の高齢化が進んでおり、世代の垣根を超えたコミュニティを作り、中学生も参加する防災教育を進め、災害時には大人だけでなく、子どもたちにも協力してもらえるよう取り組みたいと思います。

◇山口 拒一(やまぐち きょういち)さん(成川)
飯盛地区在住。今回の台風第21号では自宅が床上40cmの浸水被害に合いました。

●気づいたときには玄関まで水がきていました
20年ほどこの家に住んでいますが、浸水したのは6年前の災害以来2回目です。
今回の台風では急に水位が上がってきて、気づいた時には玄関まで水が来ていました。その後もどんどん水位が上がってきたため、2階に避難しましたが、床上40センチほどの高さまで浸水しました。
今後の浸水対策として、一階にあまり物を置かないようにすること、床を拭けるように足つきの家具にすること、また、壁に直接棚を取り付けようと考えています。
また、今回も災害ごみの対応があったのは大変助かりました。
行政にはソフト面とあわせて河川の改修などハード面の整備も進めていただければと思います。

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