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善聞語録 132

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京都府綾部市

■雨過天晴

「雨過天晴(うかてんせい)」とは、雨上がりは天気が良くなることから、どんな悪い状況も長くは続かず次第に好転することを意味する。古代中国の皇帝が発した言葉であるが、今年のNHK大河ドラマの主人公、渋沢栄一も好んだと伝わる。平たく言えば「止まない雨はない」「明けない夜はない」の類義語。
新型コロナの猛威を世界的な〝吹雪(ふぶき)〞と称した学者がいたが、言い得て妙だ。吹雪は先が見えなくなり、人々の行動を止め、自宅への引きこもりを余儀なくする。計画は狂い、変更を余儀なくされることもある。しかしながらコロナ禍が吹雪と異なるのは、一過性で収まることなく、複数年に亘(わた)って影響が及ぶことだ。さすがに一年以上も籠(こも)ると身体は鈍り、気持ちは萎(な)え、心も荒(すさ)む。時には生死に関わる床に伏す場合もあろう。
それでも人類の長い歴史の中で、感染症が人間を駆逐した例は一度もない。病原の正体が分からずワクチンや治療薬がない時代においてさえ、人類は百年周期で発生するとも云(い)われるパンデミック(大流行)をその都度、世界の隅に追いやってきた。さてそのワクチン接種がまもなく我が国でも始まる。ワクチンの効果や安全性、また変異種への適用など課題はあるが、大きな一歩であることは間違いない。躊躇(ちゅうちょ)する向きも分からぬはないが、ワクチン接種が「雨過天晴」につながることを期待して已(や)まない。

山崎善也(綾部市長)

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