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自治体の皆さまへ

人権さんだ NO.480 その2

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兵庫県三田市

◆わたし 出会う気づくつながる No.164

子どもたちの幸せを願って 小西良博(こにしよしひろ)さん(志手原小学校PTA)

▽私が教えられた部落差別
私は、農家の長男として生まれ、弟と両親の4人家族で育ちました。部落差別のことを知ったのは、昔のことですが、よくおぼえています。近くで暮らす祖父が久しぶりに実家に戻って来たときのことで、ひそひそ話として差別を受けている部落のことを知りました。その話を聞いたときは、違和感がありましたが、気にすることもなくすっかり忘れていました。
小学生時代には、学校で「道徳」の時間はありましたが、今のような人権に関する内容ではなかったように思います。しかし、中学生になり歴史の時間に身分制度に関する授業がありました。今では解釈が変わっていますが、その当時は、いわゆる「士農工商」の他に、さらに低い身分(※2)があるという授業を受け、部落差別のことを知ったのです。クラスの友人もその存在は知っていましたが、どうしてそのような不合理な制度が必要なのか分からない様子でした。
その後、同和問題について学校内で話しをする機会もなく、このような中途半端な知識で差別を受けている部落の存在だけを知ることになってしまいました。
※2 今の教科書では、「さらに低い身分」という考え方ではなく、武士の支配の中「武士~百姓・町人など」の社会から排除された「外」の人として存在させられたと考えられている。

▽差別の現実を知る
私が部落差別の現実に直面したのは、三田市で初めての糾弾会が行われたときでした。何のいわれもない理由で疎外され、しいたげられた日々を余儀なくされた人々の悲痛な叫びに、私自身も言葉では言い表せないもどかしさを感じました。その頃より、企業や地域内でも同和研修がよく開催されるようになり、私も職場内や地域の研修会に積極的に参加しました。しかし最初の頃、研修会では、意見がなかなか出ず、いたずらに時間が過ぎ、司会者や助言者の話を聞いて終わることもありました。
また、高齢者を含めた研修会では、いわゆる「寝た子を起こすな論」をとなえる人もいましたが、私は研修会に参加し、正しく理解しようと努めていました。
その後、一人一人が参加しやすい内容に研修会が工夫され、人として平等に生きるための権利をみんなで考えるようになっていきました。

▽自分と向きあう
私が研修会に参加するときに、いつも頭の片隅においている言葉があります。それは、ある研修会で聞いた「踏まれた足は痛いが、踏んだ人は何の痛みも感じない」という言葉です。例えば、ある人が差別的な発言をしても、言った本人は、そのことに気がつきません。しかし、言われた人にとっては、大変な心の痛みを感じることがあります。差別とはそういうものだというのです。
その言葉を聞いてからは、研修会に参加したときだけでなく、いつも自分と向き合い、人の気持ちを大切に考えるように努めました。

▽子どもたちのために
差別は、人が人より有利な立場に立ちたいという願望をかなえるために、自分より弱い立場の人を作り出すことで、優位に生きられるという考え方だと思います。そのような考え方は、今の社会にも根強く残っています。
私は今、PTA会長として子どもたちの幸せを願い活動しています。今後も人の気持ちを大切にし、すべての人の人権が守られる社会をめざして生きていきたいと思います。

◆人権擁護委員による定例人権相談:3月28日(木)13時~16時
問い合わせ・相談希望者は、人権推進課へ【電話】559-5148【FAX】563-7776

◆人権に関する総合相談窓口(性的マイノリティ特設電話相談受付):
月曜~金曜(祝日、年末年始を除く)9時~17時【電話】559-5062【FAX】559-5063

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