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ふるさとの顔 新得に根を張り、生きる人たち No.429

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北海道新得町

金田牧場
金田 茂さん(67歳)

「自分が進路を考えるときには7人の兄がみんな家を出ていたから自然に自分が継ごうと考えたね。でも私が20歳のときに父親が亡くなって、次の年には母親も亡くなって、一人になっちゃってね」
21歳という若さで家業を背負うことになったが、仲間と打ち込んだ青年団活動に背を押されたという。
「あの頃は青年団活動が活発でね。自分はそのおかげで社会の一員になれたんだなと今改めて思うね。仲間といろいろなことをして、あれはまさに青春だったね」
水田農家を営む家庭だったが減反政策の影響もあり、ばん馬の生産・育成に力を入れ始めた。
「レースに馬を出すにはテストがあってね。これがなかなか厳しいんだけど、うちの馬は3頭合格してね。自分の馬がレースに出るときは遠くまで見に行ったもんだよ。馬主の仲間たちとは随分語り合って、種付けのために道内を走り回ったなぁ。育成は順調だったけど、一頭買うのに200万円はするから『柳の下にいつもドジョウはいない』と思ってばん馬はやめたんだよね。今はポニーを飼って調教しているよ。お産を見逃さないために今年は馬小屋の目の前に自分で小屋を建てて一週間近くそこで寝泊まりしてね。無事に取り上げることができて嬉しかったなぁ」
ポニーにくらをかけながら話す姿からは馬への愛情が伝わってくる。見張り小屋では趣味のカラオケも楽しめる。奥さんの美智子さんにカラオケをするのか尋ねると「私は聴く専門だから」と笑う。2人の出会いを聞いた。
「『奥さんをもらうには家があったほうが良いぞ』と先輩に言われて家を建てたんだけど、そのときの大工さんから札幌にいた妻を紹介されてね。会ったこともないのにいきなり電話したんだけど、不思議なもんで縁があったんだよね」
4人の子どもに恵まれ全員が新得高校に通った。平成26年からは卒業生有志として自身も再び行灯行列に参加した。
「子どもを通じて新たな人たちとの出会いがたくさんあったね。子どもが卒業して、高校が閉校しても、そのつながりは残っているね。行灯づくりは毎年この時期から始まったから、仲間と『今年はつまらないな』と話していたところだよ(笑)やっぱり物語を語るのに仲間は欠かせないね」
岡山県出身の両親の影響もあり、金田さんの口調や言葉遣いは少し個性的だ。
「あいさつする場面でも、古い仲間には『シゲらしいあいさつだな』といつも言われるね(笑)」

金田 茂さん(31区)
昭和27年1月3日生まれ。
屈足小学校、屈足中学校卒業。
水田農家を営む父源治さんと母ケサイさんの間に生まれ、13人きょうだい(8男5女)の8男として育つ。
26歳のときに妻の美智子さんと結婚。双子の女の子を含む1男3女に恵まれる。趣味はカラオケと園芸。

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〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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