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特集 いま、農業が熱い!!(2)

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北海道滝川市

■私たち、ICT技術を活用した農業に挑戦しています。
滝川市ICT農業利活用協議会

◆これからの農業に期待される技術―。
(1)「RTK基地局」の設置
「RTK」とはReal(リアル) Time(タイム) Kinematic(キネマティック)の略で、衛星を用いたナビゲーション技術のことをいいます。地上に設置したRTK基地局は固定局といわれ、移動するトラクターなどの農作業機に設置されるGPSガイダンス(※後述)を移動局といいます。この固定局と移動局の2点間で衛星からのリアルタイムな情報をやり取りすることで、高精度な測位が実現できるようになりました。
現在、市内のRTK基地局は、北滝の川にあるJAたきかわ広域営農センターの建物に設置されています。見た目は何の変哲もない棒のように見えますが、この1本で半径約20キロメートル圏域に情報を送ることができ

(2)GPSガイダンスシステム
「GPSガイダンスシステム」とは、身近なものでいうと自動車のナビゲーションシステムのようなものです。このGPSガイダンスシステムで受信した衛星からの位置情報に、RTK基地局が位置補正情報を送ることで、誤差わずか数センチという精度の高い情報を入手でき、その情報が農作業機内にあるモニターに映し出されるため、田植えや稲刈りなどが正確に行えるようになります。
これまで専門的な知識や経験に基づいて行われてきた作業をICT技術を活用し、補完することで、就農経験の浅い農業者でも、効率的に正確な作業ができるようになるといわれています。

(3)自動操舵補助装置
「自動操舵補助装置」はその名のとおり自動で農作業機を動かすことができる装置のことです。
GPSガイダンスシステムで設定したルートに沿って農作業機が動作するため、手放しでも直進作業ができるようになります。また、田植え作業の際、一般的には田植機の操縦者と苗を補充する人の2人が必要となりますが、この装置を導入することで1人での作業が可能となるため、労働力を削減することができます。
近い将来には、無人で作業を行う光景が見られるかもしれません。

(4)自動給排水栓
水田の状態をスマートフォンやパソコンで確認しながら遠隔操作で水の管理ができる装置です。
水田は外気温と水温の差が少ない時間帯に給水することが米の品質向上にもつながるため、夜中や明け方に水の作業を行っていますが、自動給排水装置があれば、手元にあるスマートフォンなどに時間や水量を設定しておくだけで自動で給排水してくれます。
水の管理作業のうち約半分の労力が軽減されるそうです。

○「私も活用しています」
若手経営者である白神さんは、積極的にICT技術を活用しています。

滝川市ICT農業利活用協議会
監事 白神(しらが)祐貴(ゆうき)さん
私は基本的に一人で農業を行っているので、広大な畑を経営していくためにICT技術の活用は必要な手段のひとつと考えています。作業が正確に行われる分、時間だけでなく燃料や肥料も抑えることができるようになり、結果的にはコストの削減にもつながっていると実感できます。
ICT技術の導入そのものには多額の経費も掛かるため、すべてに頼ることができない現状もありますが、これまで神経を使いながら勘と経験で行ってきた作業が、正確なデータや技術を活用することで気持ちもかなり楽になり、精神的負担を大幅に軽減できるようになったことが一番の利点だと思っています。
こうした技術の活用はまだまだ始まったばかりですが、自分に合った技術を見極めながら今後の農業に生かしていきたいです。

○農業のお手伝いしてみませんか?
ICT技術の導入は始まったばかり。市内のほとんどの農家では、まだまだ人手不足が続いています。
特に、春先の田植えや秋の収穫時期は猫の手も借りたいほど。
毎年、一部の農家ではハローワークをとおして農作業のお手伝いさんを募集しています。農作業に興味がある方や、有り余った力を生かしてみたい方、農家さんと一緒に農作物の成長を楽しみたいという方は、ぜひハローワークに足を運んでみてください。

◆食卓を支える農業技術の進化
いま日本では「働き方改革」が積極的に進められていますが、これは決してサラリーマンだけの話ではなく、農業の世界でも同じです。世界と比べると日本の農業はまだまだ1.CT技術の導入は進んでいませんし、そういった技術がすべてを支えるまでには歳月がかかるものと思われます。それでも数年前には考えられないほどの進化を遂げており、技術は働き方にも大きな変化を与えています。
また、農業は天候などの不確実な条件の中で、高度な知識と技術、何よりも経験が求められる世界ですが、このように省力化技術の導入やデータの蓄積を進めることで、新規就農者の確保や栽培技術の継承などにも高い効果が期待されています。
私たちは、農業者のたゆまぬ努力と知られざる技術の進化のもとに、この豊かな食生活が成り立っているということを再認識し、消費者としても滝川市の農業を応援していきたいものです。

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