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新型コロナウイルス感染症と生活習慣病

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北海道羅臼町

今年は新型コロナウイルス感染症の流行が、私たちの生活に大きな影響を与えています。今も北海道では何件ものクラスターが発生し、感染の拡大が止まらない状況です。身近に患者が発生していないと思って、マスクをつけなかったり、手洗いや消毒、3蜜を避けるなどがおざなりになっていませんか?
新型コロナウイルス感染症を予防する意味を、血管に起こっている傷害の視点で確認してみたいと思います。

◆重症化しやすい人の特徴は?
よく「高齢者や基礎疾患がある人は重症化しやすい」ということを聞きませんか?若い年代の人は感染しても軽症ですんだり、無症状の人も多いと聞きます。若い人と高齢者・病気を持った方では何が違うでしょう?1つは血管の傷み方(動脈硬化の進み具合)が違うと言われています。「血管の傷み」とはどういうことでしょうか。
血管は3層の構造になっていて、血液が流れている1番内側を血管内皮といいます。この部分は細胞が並んでいるだけでなく、様々な物質を作り出し、血液を固まりにくくさせたり、血管を伸び縮みさせています。血管はただ血液を流すホースのようなものではなく、全身の細胞に必要な血液をうまく循環させる働きを持っています。

この血管内皮は個人差がありますが、加齢や食生活やたばこなどの習慣、高血圧や糖尿病などの病気が影響しあい傷んできます。そして動脈硬化が進むきっかけとなります。動脈硬化が起こっている血管は、内膜にプラークという隆起ができたり、血管自体が厚くなったり、時には血管の内側を狭くさせたりして、徐々に血液をうまく循環させることができなくなってきます。血管内皮が傷んでいる人、動脈硬化が進んでいる人が新型コロナウイルス感染症が重症化しやすいと言われています。若い人ではそれほど動脈硬化が進んでいないことが多く、あまり重症化しないのではないかということです。

◆重症化を防ぐためには?
新型コロナウイルス感染症の死亡例では肺炎だけでなく、広範囲の臓器に血管内皮炎を起こしていることが発見されたそうです。ウイルスや細菌などが体の中に入ってくると、病原体を排除しようと免疫が働きます。新型コロナウイルス感染症では、免疫細胞がウイルスと戦うためにつくるサイトカインという物質が、制御できなくなり放出され続ける「サイトカインストーム」という現象を起こす場合があります。サイトカインの放出そのものは生理的な免疫の働きで、体を守るためのものですが、過剰になってしまうと自分の細胞まで傷つけてしまう結果となり、正常な細胞がダメージを受けて生命の維持ができなくなります。

こういった重症化を防ぐためには、血管の働きを「いい状態に保つ」ことが大切です。そのために高血圧、糖尿病などの病気がある方は血圧や血糖値などの状態を良くしておくこと。薬を飲んでいるだけでは病気のコントロールができない方もいます。一緒に生活習慣を見直しましょう。
病気ではなくても血圧、血糖、コレステロールなどが高めと言われている方は、血管が傷みやすい要因を持っている方です。自分の体の状態を知るには健診(生活習慣病健診)をご利用ください。食事や運動、たばこ・お酒などの生活習慣の改善が大事です。

こういったことの他に、マスクの着用や手洗い、3密の回避等でウイルス自体を体の中に入れないことも大切です。この状況を町民皆さんの力で乗り越えていきましょう。

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