◆高齢者を寝たきりにしない
塩田記念病院 整形外科部長 石井薫
以前は「足の骨を折ると寝たきりになる。」と言われていましたが、近年は高齢化に伴い、足以外の背骨や肩・腕・手などの骨折でも寝たきりになる高齢者が増えています。
寝たきりになると、認知症が悪化したり、床ずれができたり、飲み込みがうまくできなくなり肺炎が悪化します。肺炎は高齢者の一番の死因となっています。
そこで、骨折で動けなくなり入院したらできるだけ早期に(可能であれば翌日の朝)骨折の手術を行い、午後にはリハビリを始め、座って食事ができるようにします。背骨の骨折も従来の金属を使って固定する手術ではなく、2ヶ所の小さな傷から骨折した背骨の中にセメントや人工骨を注入して固める手術を採用することによって早期離床ができるようになりました。
「骨折した高齢者を寝たきりにしない」ことを目標に治療を行っています。
問合せ:医療法人塩田記念病院
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