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奈良県医師会より

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奈良県上北山村

◆インフルエンザ

現在、新型コロナウイルスが猛威をふるっていますが、毎年冬になるとインフルエンザの流行が始まります。今年の冬は同時に流行する可能性があるため、インフルエンザのワクチンは接種すべきでしょう。
しかし、そもそもインフルエンザウイルスはどこからやって来て広がっていくのでしょう?諸説あるようですが、最も信憑性が高いと考えられているのが次の説です。北極圏にある渡りガモの営巣地の湖沼にはインフルエンザウイルスが常に存在し、そこで新しく生まれたヒナはウイルスの洗礼を受け、成鳥となって南に渡っていく。カモは中国南部にたどり着き、アヒルなどの家禽に感染し、さらにブタに感染する。ブタはヒトのウイルスにも感染するため、ブタの体内で2つのウイルス間に遺伝子の交換が起こる。
こうして新しいインフルエンザウイルスが発生するということです。
歴史を辿れば、紀元前412年のヒポクラテスの時代の記録が残っています。我が国では、平安時代や鎌倉時代の記録にインフルエンザが疑われる記述があるようです。また、「北辰一刀流」免許皆伝の坂本龍馬が切り倒されたのは、梅毒による神経症状以外に流感(インフルエンザ)に罹っていたためという説もあります。
このように長い期間戦ってきて未だに制御しきれていないとは、ウイルスはなんてやっかいなものなのでしょう。
新型コロナウイルスに関しても気長に付き合っていかなければならないのかも知れません。

◆ピロリ菌と胃の病気

「ピロリ菌」という言葉を、一度は耳にした事があると思います。正式には、ヘリコバクター・ピロリという名前で、胃の中に生息している大変小さな細菌です。感染時期は、また免疫力が弱い5歳頃までの乳幼児期で、成人になってからの感染はほとんどありません。乳幼児期の不衛生な飲み水(井戸水など)、感染している家族からの食事介助等が感染原因と考えられています。
ピロリ菌が原因となる胃疾患としては、「胃がん」「胃MALTリンパ腫」「胃潰瘍(いかいよう)」「萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)」などがあります。
乳幼児期にピロリ菌に感染すると、胃粘膜が徐々に破壊され、胃粘膜には痛覚がないため、自覚症状がほとんどないまま胃炎となります。そこに塩分、アルコール、発がん性物質などが加わる事により、胃がんや胃潰瘍が発生します。
ピロリ菌の検査方法はいくつかあります。胃内視鏡検査をして胃粘膜を採取して調べる方法、血液検査、便検査、尿検査、呼気試験などがあります。ただし、保険を使って調べるには、最初に胃内視鏡検査をして胃がんおよび胃炎の有無などを確認する必要があります。
検査でピロリ菌を認めた場合は、薬を1週間内服する事で9割前後の方が除菌できます。また、一度除菌が成功すると再感染はほとんどないと言われています。その後は、胃がん、胃潰瘍の発生頻度が減少します。ただし高齢で除菌を行った場合は、その効果が少ない事も分かっています。
40歳を超えたら胃部症状がなくても、ぜひ一度は、胃内視鏡検査をする事をお勧めします。

奈良県医師会

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