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いにしえの風 斑鳩文化財センターだより

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奈良県斑鳩町

♦あまり知られていない斑鳩町の古墳(2)
今月号では、開催が中止になりました春季企画展「知られざる斑鳩の古墳―斑鳩の古墳展(2)―」で取り上げる予定だった、稲葉車瀬古墳群について紹介します。

♢町内の古墳
町内には、現在までに70基あまりの古墳が確認されています。発掘調査によりその存在が明らかとなったものや、埴輪などの出土により周囲に古墳の存在が想定されるようになったものなど、すでに消滅したものを含めるとその数はさらに多くなると考えられます。
稲葉車瀬古墳群も、「いかるがパークウェイ」の建設工事にともない、平成19年度〜平成20年度に奈良県立橿原考古学研究所により実施された発掘調査によって、その存在が明らかとなりました。

♢稲葉車瀬古墳群
稲葉車瀬古墳群は、竜田川にかかる岩瀬橋から北東方向にある、北から延びる丘陵の先端部付近に立地する古墳群です。
円墳2基、方墳4基、小石室2基が確認されていますが、いずれの古墳も墳丘は削られていたため、墳丘の周りに巡(めぐ)らされた濠(ほり)しか残っておらず、どのような埋葬施設(まいそうしせつ)であったかはわかりません。
古墳の規模としては、濠の存在から、直径約13.5mの円墳が最も大きく、その他は直径または一辺が10m程度の円墳や方墳と推定されます。
この古墳群には、西側の1基を除き、他の古墳の周濠が接するように、東西に密に並ぶ特徴があります。また、それらのうちの、2基の古墳からは、周濠内に須恵器などを意図的に配置した状態で見つかっています。
これらの出土遺物から、5世紀後半〜6世紀初めに造営され、古墳群は調査区の南へさらに広がると考えられています。そして、古墳に重なるように、6世紀後半〜7世紀初め頃の掘立柱建物が建てられていることから、この頃には古墳の一部は埋没(まいぼつ)していたものと思われます。
さらに、三室山の南側の斜面地にかつて存在した、6世紀に造られた「神南古墳群」との関係も注目されます。

♦春季企画展を中止します
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、5月31日(日)まで、斑鳩文化財センターの臨時休館を延長しています。
このことに伴い、5月23日(土)〜7月5日(日)を会期とした春季企画展「知られざる斑鳩の古墳―斑鳩の古墳展(2)―」の開催を中止します。
展示会を楽しみにしていただいていたみなさんには大変申し訳ありませんが、ご理解の程よろしくお願いします。

問合せ:斑鳩文化財センター
【電話】0745-70-1200

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