ユーザー登録
文字サイズ
自治体の皆さまへ

障害のある人もない人もともに生きる共生社会をめざして〜斑鳩町手話言語条例を制定しました〜

2/24

奈良県斑鳩町

手話は、私たち、ろう者にとって大切なことばです。耳の聞こえる人が音声で会話をするように、私たちは手や指の動き、顔の表情を使って会話をしています。最近は災害も多く、怖い思いばかりしています。聞こえないということは、自分の力で動くことはできますが、情報が入らないので、どうしても行動が遅れてしまいます。
このたびの手話言語条例の制定をきっかけに、手話が身近な存在となり、一人でも多くの町民のみなさんが手話を覚え、「いつでも、どこでも」手話で会話ができるようになれば、助けあいができるのでうれしいなと思っています。
手話が日常的にあふれる町をめざして、また手話を広めるために頑張っていきたいと思います。
斑鳩町聴覚障害者協会 会長 小山純司さん

♦手話は大切な言葉です
みなさんは、手話を見たことがありますか。近頃では、テレビのニュースや、イベントなどで見る機会が増えてきました。
手話は、音声言語とは異なり、手指や体の動き、表情などを使って視覚的に表現する言語で、聴覚に障害のある人がコミュニケーションを図るための重要な手段のひとつです。
「障害者の権利に関する条約」(平成18年国連採択)および「障害者基本法」(平成23年改正)でも、手話は言語であると位置づけられています。

♦手話言語条例の制定
多くの人は、音声言語である日本語でコミュニケーションをとっています。同様に手話は、ろう者(聴覚に障害のある人のうち手話を使って日常生活を送る人)にとって大切な言語です。
この手話言語条例は、手話が言語であることを知ってもらい、これまで知らなかった、使ったことのなかった手話、そして聞こえない人のことを理解してもらうために制定しました。

♦聞こえないってどんなこと
聴覚に障害のある人は、外見では分からないため気づいてもらえず、話しかけたのに「無視された」と誤解を受けたり、音による情報が入らないため周囲の状況がわからず危険な目にあうことがあります。また、聞こえる人との会話では相手の話していることが分からない、相手に言いたいことが伝えられないなどのコミュニケーションが困難なことがあります。

♦何をすればいいの
聞こえない人にとって、手話で話しかけてくれることは、とてもうれしいことです。ろう者に会ったときには、手話に自信がない、どうしたらいいかわからないと思うことなく、ぜひ「こんにちは」のあいさつをしてみてください。
手話ができなくても、筆談や、身振り手振り、顔の表情などいろいろな方法で会話ができます。

♦町内でひろがる手話言語
町では、言語としての手話の理解と普及の促進や、手話を使いやすい環境づくりのために、様々な事業を行っています。
♢手話通訳者設置事業
手話通訳士の資格を持った職員が役場本庁舎、生き生きプラザ斑鳩にいます。役場での手続きや、日常生活での相談に応じています。

♢手話通訳者派遣事業
学校、病院や生活の場面などで手話でのコミュニケーションをとる必要があるとき、手話通訳者を派遣しています。

♢手話奉仕員養成事業
初心者対象の入門課程と、経験者対象の基礎課程を開催しています。これまでたくさんの人が受講しています。

♢要約筆記者派遣事業
町主催の講演会などにおいて、手話が分からない聴覚障害者の人・中途失聴・難聴者のために要約筆記者を派遣しています。

【斑鳩町手話言語条例(抜粋)】
第1条(目的)
この条例は、手話に対する理解の促進及び手話の普及に関し、その基本理念を定めて、町、町民及び事業者の責務と役割を明らかにするとともに、手話に関する施策に係る基本となる事項を定めることにより、手話に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって聴覚障害の有無にかかわらず、すべての町民が共生する社会を実現することを目的とする。

第3条(基本理念)
手話の理解及び普及並びに手話を使用しやすい環境の推進は、次に掲げる事項を基本として行うものとする。
(1)ろう者にとっての手話が、生活を営み、社会の中の一員として、情報の取得や意思の表示、他者と意思疎通を行うための手段としての言語であることを理解し、手話を使用する権利を、最大限に尊重すること。
(2)手話を第一言語とするろう者と音声言語を第一言語とする者が、互いに人格と個性を尊重し、差別や区別を行うことなく、共生すること。

【中西町長からのメッセージ】
斑鳩町は、「手話は言語である」という認識に基づき、手話の理解と普及の促進や、手話を日常的に使用することができる環境を整えることにより、障害の有無にかかわらず、ともに生きる共生社会の実現をめざします。
この条例制定をきっかけに、みなさんが手話を体験し、聞こえない人の世界を知ってもらいたいと思います。

問合せ:福祉子ども課
【電話】内線122

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU