■性と生殖に関する健康と権利
「リプロダクティブ・ヘルス:ライツ」という言葉をご存じですか?
リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは、「性と生殖に関する健康と権利」と訳されます。「健康」には、「安全で満足できる性生活」・「安全な出産」などが、「権利」には、「子どもを産むかどうか、産むとすればいつ、何人までを産むかを決定する自由」、「生殖・性に関する適切な情報とサービスを得られる権利」などがあげられます。
1994年にカイロで開かれた国際人口開発会議で「性と生殖に関する健康、生命の安全を女性のライフサイクルを通じて、権利としてとらえよう」というリプロダクティブ・ヘルス:ライツの概念が提唱され、女性の人権の重要な一つとして認識されています。「私のからだは私のもの」、「子どもを産む・産まないは女性の自己決定」であるということ、そして、この権利の獲得は、安心して子どもが産める社会・産みたい社会をつくるためのものです。
リプロダクティブ・ヘルス/ライツは、不妊、人工授精、代理出産、性感染症、HIV/エイズ、性暴力、買売春、中絶などさまざまな問題を幅広く含んでいます。男女が性の知識を正しく得ることが大切で、リプロダクティブ・ヘルス/ライツの観点からの性教育を推進していく必要があります。
文:市総務課人権啓発室
<この記事についてアンケートにご協力ください。>