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ごみのポイ捨てはなぜ起きてしまうのか ~人の心から考える~

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岐阜県八百津町

「八百津町に住み、最も素晴らしいと感じることは?」
以前、町民のみなさんにご参加いただいたアンケート調査で、八百津町の一番の魅力として「自然が豊かで素晴らしいこと」が、最も多く回答されています。町内に移住してきた方へのアンケートも同様でした。
まちの一番の魅力である『自然』を、どう守り、次の世代につなげてゆくか、私たちは考えなければなりません。
八百津町は8割が山林で占められていることから「自然が豊かなのは当たり前」と思われるかもしれません。
しかし、山林は人が手を加えなければ、あっという間に荒れ果ててしまいます。そして、手入れされていない自然が「災害」という形で、私たちに「脅威」となって襲いかかることもあります。
つまり「人の手がなければ人と共に生きる自然環境は守ることができない」ということなのです。
ごみの不法投棄やポイ捨ても同じです。みなさんの協力の上に、八百津町の自然環境が保たれているというのは過言ではなく、感謝の念に堪えません。
しかし、残念ながら全てのポイ捨てをゼロにすることはできません。
それでも、ポイ捨てを減らす方法はあります!
しかもたった2つだけ。
それを「人の心」と絡めてご紹介します。

◆1.「みんながやってるから自分もやってしまおう」という心
全くごみがない場所に一つのごみを捨てることに多くの人はためらうでしょう。
しかし、十のごみがある場所に一つのごみを捨てることは?
「みんながやっているから自分もいいだろう」という心が働き、捨ててしまうのです。
この気持ちは日本人ならよく思い当たるかもしれません。ごみがあるからごみが増える。
「ごみがごみを呼ぶ」という状態にしないことが大切です。
日ごろから、例えば散歩のとき、道路わきのごみをたった一つ、たった一つでも拾っていただくだけで、さらにごみが捨てられることは少なくなります。
常日頃でも、気まぐれにでも構いません。まずは一つ拾うというところから始めてみませんか。

◆2.昔、とある建物のお話―みんなが見ているから―
昔、とあるところに、真ん中に見張り台、その周りを、広場を挟んでドーナツのように円の形をした建物がありました。その建物には見張り台から光が当てられており、「見張り台から見られていると感じる」仕組みになっています。
そのため、この建物にいる人たちは何の問題も起こすことなく過ごしていました。
なぜこんな建物とこんな仕組みが?
なぜならこの見張り台を囲んでいる建物の中にいる人たちは、罪を犯した人たちだからです。
さて、八百津町でポイ捨てがよくされている場所の特徴は「家から離れている、交通量が多い道路」です。これは他の町でも同じであると思います。
家から離れている場所であればポイ捨ても見つかりにくく、「見られていない」という心理からポイ捨てが起きるのです。
では「人の目がある」という意識をポイ捨てする人に感じさせるには?「ここは人の手が行き届いている。常に人の手で管理されている」と感じさせることです。
ごみ拾いや草刈りがそれに当てはまります。特に草刈りが行き届いたところにポイ捨てしたとすると、捨てたごみは隠れず、見えている状態になり、捨てる側にためらいが生じます。
しかしごみ拾いはともかく、草刈りはなかなか手軽にできません。そこでより手軽にできるのが「ポイ捨て禁止の看板の掃除」です。
看板が立てられていてもポイ捨てが起こる場所に共通しているのが、「看板が立てられてから時間がたち、藻が生えていたり、壊れていたりしている」ことです。
このことによって、「看板は立てられていても地域の人は見ていない=見られていない」という気持ちが働いてしまうのです。そしてポイ捨てが起こるのです。
看板をきれいにし、また新品に交換することで「地域の人たちが掃除をして目が行き届いている」場所だと思わせることが重要です。
(※ポイ捨て禁止の看板は役場水道環境課で無料配布しています)
最後になりますが、ポイ捨てを防ぐには、「監視」ではなく「見られていると思わせること」が重要です。
なぜなら、先ほど紹介した「とある建物」の見張り台に、「見張り人」は最初からほとんど誰もいなかったのですから。

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