
犯罪被害者やその家族は、命を奪われる、身体を傷つけられる等の身体的被害だけでなく、さまざまな事情で働くことができなくなり収入が途絶えることによる経済的負担やメディアによる過剰な取材や周囲の心無い噂・偏見による精神的負担等二次的被害といわれるさまざまな問題に苦しめられ、その日常生活は一変します。
また、性犯罪・性暴力の被害者は、被害の深刻さにもかかわらず、恥ずかしい、人に知られたくない等の思いから、誰にも相談できない場合も多くあります。
平成30年10月に区が実施した「人権に関する区民意識調査」では、「現在の社会で差別や人権侵害がどの程度存在すると思うか」の問いに対し、「犯罪被害者やその家族への差別」が「存在する」とする回答が67.3パーセントでした。
被害からの回復は、決して簡単なことではありません。被害者の身近にいて、いつでも支援することができる周囲の人々の適切な対応が、被害者の回復への一助となります。私たちは、誰もが犯罪被害者になる可能性があることを心に留め、被害者やその家族の人たちの立場に立って考え、支援する必要があります。
問い合わせ:総務課人権・男女平等参画係
【電話】3578-2027
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