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【特集】地域×学校 ー未来へつなぐー (4)

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栃木県那須塩原市

■神輿(みこし)がつなぐ絆 子どもたちを地域で育てる
地域学校 黒磯北協働本部

地域へのボランティア活動に力を入れる黒磯北中学校本部。
夏のいなむらまつりには多くの中学生の姿が。
長年、学校と連携した地域づくりを進めてきたいなむらコミュニティの取り組みを紹介する。

◇interview
いなむらコミュニティ 推進協議会 会長
相馬 剛つよしさん

神輿を担ぐ声が、夏祭りの会場に響き渡る。大人に混ざり、負けじと神輿を担ぐ子どもたちの額には、大粒の汗が輝く。8月4日、いなむらまつりの会場には、今年も多くの子どもたちの姿があった。「神輿を担ぐと、不思議と一体感が生まれてさ。彼らの真剣な姿を見ると感動するよ」。いなむらコミュニティで10年以上会長を務める相馬会長は嬉しそうに教えてくれた。
今では恒例の神輿も、十数年前までは長らく倉庫に眠る時期が続いていたという。重厚なその神輿が作られたのは30年ほど前。大勢の担ぎ手を要したが、徐々に地域の人手は減り、他の地区から集める担ぎ手が増加。しかし、他の地区から集めるには費用が必要で、その経費は次第に祭りの予算を圧迫し、20年ほど前に神輿は祭りから姿を消した。「神輿を復活させたい。地域の人だけで担ごう」。周囲に呼びかけ、神輿は再び表舞台に登場。子どもたちも加わり、今年は20人以上が参加した。また、100人を超える中学生が祭りに協力。今では、地域と学校の交流が盛んになった稲村地区だが、かつてはそれほどではなかったという。

『地域で取り組む子育て』
交流のきっかけは、稲村小学校35周年のモニュメント作り。当時、PTAの役員だった相馬会長は「学校だけでなく地域と一緒に取り組もう」とコミュニティに協力を要請。翌年の夏祭りにはPTAでブースを出すなど、徐々に交流の輪が広がっていったという。そんな時、県内で発生した児童誘拐事件。「子どもを守るために地域で何かできないか」。危機感を抱いた当時の校長と相馬会長は、同じ思いの保護者や地域の人と「見守り隊」を結成。有志が立ち上がり、送迎や登下校の見守りを始めた。その活動は自治会の協力も得ながら、スクールガードへと引き継がれ、今も続いている。
当時は、子どもへのあいさつを控える風潮が強かったが、今では子どもたちからしてくれるように。毎日子どもたちと顔を合わせるスクールガードから「今日はあの子がいない。風邪ひいたのかな」と心配する声が聞かれるなど、良好な関係が築けているという。「よその子どもではなく、地域の子どもという感覚。地域で子どもを育てている」と相馬会長は満足気だ。
「子どもたちが成長し、外に出ても、故郷として胸に残っていてほしい。もし、ここに戻ってきて、地域の担い手になってくれたら最高だね」。活動への思いを尋ねるとそう答えてくれた相馬会長。「もっと多くの人に祭りに来てほしいし、地域を一緒に盛り上げてくれる仲間も増えてくれれば」。そんな期待を胸に、これからも子どもたちのため、地域のために奔走する。

―終わりに―
ゲームやスマホなど、遊び道具があふれている現在。
かつては、自ら遊びを考え、地域をかけ回って遊んでいた子どもたち。
おじいちゃん、おばあちゃん、近所のおじさん、おばさん。
多くの大人に囲まれて、豊かな心やふるさとへの愛が育まれてきた。
クラブ活動にスクールガード、そして地域のお祭り。
地域学校協働本部をきっかけに、地域と学校の連携を深め、子どもと大人の交流を増やしたい。
お祭りに行ってみたり、子どもたちにあいさつしたり・・・
小さな積み重ねが、子どもたちを健やかに育て、豊かな地域を創っていきます。
あなたにもできることが、きっとあります。小さな一歩を踏み出してみませんか―

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