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私たちの手で守りたい ホタルの舞うまち(1)

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福井県福井市

夏の風物詩、ホタル。
昭和の半ばには、市内のあちらこちらで見られたというホタルも、現在では、ごく限られた場所でしか目にすることができなくなりました。
その貴重なホタルを守り、また復活させようとする人たちがいます。今回の特集では、ホタルを守り、育てる活動をする人たちにお話を伺いました。

【ホタルの基礎知識】
◆市内の主なホタル
▽ヘイケボタル
・体長
オス:約10mm
メス:約12mm
・発光の間隔
0.4秒~1.2秒
・生息する場所
田や湿地など、流れのない水域
・幼虫のエサ
カワニナ、タニシなど、巻貝全般

▽ゲンジボタル
・体長
オス:約14mm
メス:約18mm
・発光の間隔
西日本型:約2秒
東日本型:約4秒
・生息する場所
河川、用水路など、流れのある水域
・幼虫のエサ
カワニナのみ

◆ゲンジボタルの一生
・7月中旬~8月中旬…卵がかえる
・7月~4月下旬…幼虫は水中で生活カワニナを食べて脱皮を繰り返す
・4月下旬…上陸
・土でまゆを作りさなぎになる
・6月上旬…成虫になり羽が生える
・6月上旬~中旬…飛ぶ
・交尾
・産卵

◆ホタルおもしろ生態
▽大人になったらエサを食べない?
エサを食べるのは幼虫のみ。成虫は、ツユ(水分)のみで生きていきます。

▽幼虫は、自分より大きな相手を溶かして食べる?
幼虫は、貝の中にもぐり込み、分泌液で身を溶かして、それをすすります。

▽ゲンジボタルは、仲間と一緒にピカピカする?
ゲンジボタルは、周囲とタイミングを合わせて光ったり消えたりします。これは他の種類のホタルには見られない特徴です。

編集協力:草桶秀夫氏(福井県ホタルの会)

【ホタルの保全活動を行うホタル博士に聞きました】
Q.ホタルはどんな場所にいますか?
A.豊かな自然が残る人里です

ホタルには、きれいな水が必要であることはよく知られています。その他にも、エサとなる貝類や、やわらかな土、コケがあること、そして、農薬や工業排水で汚染されていないことなど、さまざまな条件が整っていることが必要です。
実は、ホタルの中でも、市内でもよく見られるゲンジボタルやヘイケボタルは、水がきれい過ぎても生きていけません。適度に人間の生活排水が混ざった栄養のある水が適しています。
つまり、ホタルがいるのは、豊かな自然がありながらも、人間の生活が近くにある人里なのです。

Q.なぜ、ホタルの保全活動をしているのですか?
A.ホタルの光には、感動があるからです

ホタルの光は、私たちに安らぎと感動を与えます。日本の原風景であり、日本の文化だと思います。
同時に、ホタルの存在は、豊かな環境が残っているということの証しでもあります。
一口に環境を守るといっても、その目指すところがあまりにも漠然としていて、取り組みにくいでしょう。でも、「ホタルの舞うまちをつくりましょう」と言うと、共感を得られ、地域には保全活動に取り組もうという人たちが出てくる。
ホタルを守る活動には、環境保全だけでなく、地域おこしや人づくりなど、まちづくりの効果があるのです。人間と共生するホタルだからこそ、できることですよね。

◆福井県ホタルの会 顧問 草桶(くさおけ)秀夫さん
元福井工業大学教授。専門は生命科学で、ホタルを遺伝子レベルで研究。
全国ホタル研究会理事、昆虫DNA研究会幹事のほか、各省庁の専門委員会の委員などを歴任しています。
(ホタルを探して、全国を飛び回っています)

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