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健康通信 Health Report

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福島県伊達市

■守ろう腎臓 防ごう人工透析ストップ!糖尿病性腎症
糖尿病・糖尿病予備群の患者さんが増加しています。糖尿病は伊達市疾病分類に占める割合の第3位です。

◆糖尿病性腎症とは
糖尿病の三大合併症のひとつで、重症化すると生涯にわたって人工透析(機能が低下した腎臓に代わって、人工的に血液中の老廃物や余分な水分を取り除き、血液の浄化を行う療法)が必要になる病気です。人工透析となった人の約40%は糖尿病性腎症が原因となっています。

◇人工透析は生活に影響を及ぼす
人工透析は、1回4時間、週3回が標準的とされています。そのため、生活パターンにも大きく影響を及ぼし、仕事が続けられなくなる恐れもあります。
人工透析に係る市が負担する医療費は、年間で2億円に上ります。医療費の観点からも、重症化を予防し、人工透析の導入を防ぐ、または遅らせることが重要です。

◆初期症状がほとんどない
糖尿病の恐ろしいところは、自覚症状がないことです。知らぬ間に合併症が進行し、むくみやだるさなどの症状が出てきたときは、かなり症状が進行しています。気づいた時には「人工透析の一歩手前か、すでに必要な状態」ということも起こり得ます。

◆なぜ糖尿病が腎症を引き起こすのか
糖尿病による慢性的な高血糖状態が全身の血管にダメージを与え、動脈硬化が進みます。腎臓の毛細血管も同様に動脈硬化が進んで徐々に機能が低下し、老廃物や余分な水分が十分にろ過されなくなります。

◆腎症だけではない糖尿病の合併症
・「網膜症」による失明の恐れ
・「神経障害」による壊疽(えそ)(足を切断する場合もある)
※このほかにも、高血糖による脳卒中や心臓病の危険性も高くなります。

◆合併症の原因「動脈硬化」はどうして起こる?
(1)血糖は、一定の量が血液に含まれている
(2)運動不足や不摂生などの生活習慣が続くと、血糖値が高くなる
(3)正常値以上の血糖は血管の壁を攻撃し、血管の壁の中に入り込む
(4)血管の壁の傷や、壁の中に入り込んだ血糖で血管壁が厚くなり、血管が狭くなる

◆糖尿病性腎症の発症や重症化を防ぐには
・年に1回の検診を必ず受けて、血糖、血圧、腎機能をチェックする。
・糖尿病と診断されたら、自覚症状がなくても決して治療を中断しない。
・腎臓を守るため、食生活や運動などの生活習慣の改善に取り組む。

◆糖尿病性腎症の重症化予防に向けて
人工透析の原因の多くが糖尿病性腎症であることから、重症化を防ぐために平成31年1月から「伊達市糖尿病性腎症重症化予防プログラム」をスタートしました。
このプログラムでは、国民健康保険(国保)の被保険者を対象に、伊達地域CKD(慢性腎臓病)対策ネットワーク(※)と連携し、糖尿病性腎症の重症化予防に取り組んでいます。
※伊達地域CKD(慢性腎臓病)対策ネットワーク
平成30年1月、伊達地域(伊達市・桑折町・国見町・川俣町)と伊達医師会・薬剤師会で設立。透析患者や脳卒中、心臓病の発症を減らすため、かかりつけ医と腎臓専門医が連携して治療にあたり、行政による訪問指導を実施する医療体制を整えました。

◆重症化を防ぐための体制(イメージ)

◇伊達地域CKD対策ネットワーク
・かかりつけ医と専門医療機関が連携
・保健師による訪問指導、栄養士による食事指導
 ↓↑連携
◇医療関係者
・かかりつけ医と専門医療機関が連携
・症状によって眼科、歯科診療への受診を勧奨
◇伊達市
保健師による訪問指導、栄養士による食事指導

◇医療関係者
 ↓↑「糖尿病連携手帳」(日本糖尿病協会発行)を活用して情報共有、支援
◇伊達市

◆密接な連携で重症化の予防に取り組む
糖尿病性腎症の重症化を予防するため、行政と医療機関が密接に連携して取り組むことになりました。
今後、糖尿病と診断された患者さんに対し、「糖尿病連携手帳」を活用して情報共有を行います。行政は、手帳に記載された検査数値とかかりつけ医の意見をもとに適切な保健指導を行います。さらに、かかりつけ医は、行政で行った保健指導の経過をチェックして、より適切な指導を行うことで、人工透析へ移行することを未然に防止し、健康寿命を延ばせるよう取り組んでいきます。

伊達医師会会長 中野新一さん

問合せ:国保年金課給付係
【電話】575-1198

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