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自治体の皆さまへ

障害者週間特集 考えてみよう。障がいのこと

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福島県南相馬市

毎年12月3日~9日は障害者週間です。障がいがある人もない人も、共に支え合って暮らすためには、市民一人一人が障がいについて正しく理解することが大切です。今回の特集では、障がいのある方が利用する施設を訪問し、障がい者の方々の思いや日常の活動の模様を紹介します。

◆私たち、こんな風に生活しています
▽矢島さんの場合
小高区にお住まいの矢島秀子(ひでこ)さんは、網膜色素変性症によって57歳の時に視力を失いました。網膜色素変性症とは、光を感じる組織である網膜に病変が生じることで目が見えなくなる病気です。
現在、矢島さんは、光を感じることができる程度にしか物を見ることができず、1人では外出が困難です。外出するときは白杖を持って出掛けますが、点字ブロックの歩道にプランターが置いてあるだけでも妨げになってしまいます。

矢島さんのような視覚障がい者を支援するのが、同行援護を行うヘルパーです。NPO法人あさがおは、市内で唯一、同行援護を行うヘルパーを擁する事業所です。今回、矢島さんに同行してくれたのはNPO法人あさがおのヘルパー、平野道代さん。平野さんはもともと手話サークルで聴覚障がい者のための活動をしていたそうですが、聴覚障がい者と比較して視覚障がい者に対する支援が少ないことに疑問を感じ、同行援護のヘルパーになったそうです。

矢島さんは、同行援護を通院や買い物などに利用しています。「明日は同行援護の日だと思うと、前日からウキウキします」と矢島さん。同行援護は、矢島さんにとって日常生活になくてはならない支援であると同時に、楽しみでもあるようです。
「町なかを歩くときは、ちょっとした手助けで助かることがあります」と矢島さんは言います。白杖を持っている人が困っているようなら、気軽に声を掛けてあげるといいかもしれません。

○管理者 西原敦子さん
お買物や映画・音楽鑑賞、旅行などに同行して、目の不自由な方が自由に楽しむ時間を支えています。
買い物では、目が不自由なことに気付かれないことがあります。譲り合いの心を持ってもらいたいですね。

NPO法人あさがお 同行援護事業所ひかり
住所:鹿島区西町3丁目62
【電話】46-2093

▽高橋さんの場合
高橋成子(せいこ)さんは、原町共生授産園に入所しています。取材に伺った日は、他の利用者の方と一緒に、資源回収で集められた缶やペットボトルを分別する作業の最中でした。

「音楽を聴くことが好き」という高橋さん。特に好きなのは男性アイドルグループの嵐だと笑顔で教えてくれました。高橋さんだけではなく、他の入所者の皆さんも、とても朗らかなのが印象的です。
知的障がいは、他の障がいと比較しても症状などが多様で、各々の状態に合わせた支援が必要になりますが、障がいがあることを意識しないで、普通に接してもらうのが嬉しいのだそうです。

原町共生授産園は、主に知的障がいのある方が入所・生活する施設です。知的障がいとは、認知能力が全般的に遅れた水準にとどまっている状態を指します。原町共生授産園では、利用している方へ、入浴や食事などの身辺面の支援や余暇支援など生活全般にわたる支援を行っています。さらに本人の障がい程度や状況、希望に応じて、機能訓練や作業訓練を行っています。また保健センターの清掃業務など、外部の作業にも積極的に取り組んでいます。

こういう施設が市内にあること自体があまり知られていないのが残念という林施設長。「障がいと聞くと構えてしまうかもしれませんが、福祉体験で来た中学生などはごく普通に触れ合っています。皆さんにも、もっと自然体で関わっていただきたいと思います」

○施設長 林久子さん
一般の方が気楽に遊びに来ていただける施設を目指しています。“福祉”というと、高齢者に目が行きがちですが、障がいのある方がこういう施設で当たり前の生活を送っている様子をもっと知っていただけたらと思います。

社会福祉法人福島県福祉事業協会 原町共生授産園
住所:原町区金沢字割田228
【電話】24-1233

◆共生社会の実現を目指して~合理的配慮って知ってますか?~
障害者差別解消法では、行政機関や事業者が障がいのある人に合理的配慮を行うことで、障がいのある人とない人との共生社会の実現を目指すとしています。合理的配慮とは、障がいのある人とない人が共に生活するうえで発生するバリア(障壁)や不自由さを解消・軽減する調整のことを言います。
詳細は内閣府ホームページをご覧ください。
https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html

▽合理的配慮の例
・筆談や手話など、障がいの特性に応じたコミュニケーション
・車いす利用者のためにスロープを渡すなど、身体が不自由な方の移動の補助

◆障がいのある方の就労継続支援事業所をご紹介
障がいがある人も地域の中で生き生きと生活できる社会の実現のための一つに、就労継続支援があります。
就労継続支援とは、障がいや難病のため、一般企業で働くことが困難な方へ、一人一人に寄り添ったサポートを行いながら、簡単な軽作業などの就労訓練ができる福祉サービスです。就労継続支援事業所に通うことで、人との関わりや仕事をすることに慣れ、やりがいや働くことの喜びを見つけられるように支援しています。

市内には、就労継続支援事業所が13カ所あり、約200人が利用しています。
お弁当やパンの販売、公園やお墓の清掃業務、野菜の栽培や小物雑貨の制作、カフェの運営など、各事業所が特色のある就労支援を行っています。
「立ち仕事はできないけど、細かい作業は得意」「ずっと座っていることは苦手だけど掃除は上手」いろいろな特性を持った方が集まり、一人一人が違った個性を生かし、働いています。
障がいがあっても住みやすい地域はどんなところか、みんなで考え、実現して行きましょう。

▽利用者の声
私はミシンで袋を作ったり、菓子工房の手伝いをしたりしています。仕事もみんなとお話しするのも楽しいです。お金を貯めて、かわいい小物を買いたいです。自転車で通勤しているので雨の日は大変だけど、これからも忙しい仕事を頑張ります。
自立研修所ビーンズ 千葉美代子さん

▽支援者の声
平成16年4月に初声を上げた「ほっと悠」は、お弁当配達や資源回収、内職などで、障がいのある方と健常者が共に汗して働いている事業所です。ほっと悠から社会に出て働いている人も数多くいます。人づくりを理念としている「ほっと悠」。ここに集う方たちが幸せを感じていただけるように、良いところを褒めて伸ばし育てていきたいと思っています。
NPO法人ほっと悠 理事長 村田純子さん

問合せ:社会福祉課
【電話】24-5241

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