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苗字研究家 高信幸男氏インタビュー(1)

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茨城県大子町

大子町出身の高信幸男さん。
テレビなど多くのメディアで活躍され、はんこ屋さんとの珍名字決など人気番組にも出演されています。
今回は、高信さんに直接お会いし、苗字を研究するようになったきっかけや、大子町の苗字の特徴などのお話を伺いました。

Q.苗字を研究するようになったきっかけは?
A.私は今、水戸に住んでいますが、水戸生まれだったら苗字研究家になっていなかったと思います。
ほかの人からは、「高信」という苗字が珍しいから苗字を研究するようになったのですか?とよく言われますが、全然関係なくて。
私は、生瀬中学校卒業で当時は全校生徒300人くらいいましたが、その中で苗字を数えると30個くらいしかなかったんです。(その中でも「さいとう」が一番多かったですね。)なので、苗字の数はそんなに多くないと思っていました。同級生は同じ苗字が多く下の名前で呼び合っていたイメージがありました。
その後、大子一高に進学し、50人のクラスで40個も苗字があったことに驚き、〝こんなにいろいろな苗字があるんだな〟というのが最初の疑問でした。
たまたまあるときに、電話帳を見て、家の近所では30個くらいしか苗字が無かったが、〝大子町ではどのくらい苗字があるのか。〟と電話帳をペラペラめくってみると、なんと大子町だけで数百の苗字があったことに驚きました。
日本には人口一億人もいるのだから全国ではどのくらいの数があるのか知りたくなりました。
そして、電話帳から調べていくうちに、電話帳にはふりがなが無いが、それでもだいたいの苗字は読めるのですが、県内でも読めない苗字がありました。〝なぜここの欄にあるの?〟という苗字がでてきました。
それが、「四月朔日」(わたぬき)という苗字です。まず、これが苗字なの?と思いました。由来を聞いてみると、〝旧暦の4月1日は今の暦だと5月初旬くらいになり、綿入れ半天の綿を抜く時期になるから。〟と教えられました。自分だけでは由来を調べるには分からないと思い、珍しい苗字の方に直接お会いし、話を聞いてみようとなり、全国の電話帳を集め珍しい苗字の方に会いに全国を旅しました。

Q.苗字研究のおもしろいところ・魅力とは
A.苗字研究は趣味から入りました。趣味には皆さんいろいろあって、なかなか対象者が全員にはならないと思いますが、苗字って苗字がない人はいないので、誰もが対象者になるんです。世界各国に苗字はありますが、日本のように苗字に歴史や文化があって日本のような使い方をしている国は他にないんです。苗字には約千年もの歴史があるので、歴史や文化が詰まっているんです。
千年前から比べると顔のかたちや、言葉などが変わっていますが、千年前から苗字の読み方は全然変わっていないんです。よく皆さんが難読だという苗字は千年前の人は日常使っていた言葉なので難読ではないんです。
苗字の中に当時の言葉が埋もれているので、歴史を知ることができるんです。
例えば、中国だと音でしか読まないし、英語はスペル通りしか読まない。
ところが、日本は漢字と関係ない読み方もしています。苗字を名乗った当時の人々の穏やかな暮らしや思いが入っているので、調べていくと面白くなってきます。
趣味としてやっていく中で写真などは展示や見てもらうことができるけど、苗字はそうはいかないので、自分のこころの中にしまっていても仕方ないので、今は講演や本を書いて皆さんに苗字のおもしろさを伝えられるところが魅力です。

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