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『歴史の窓』第5窓

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長崎県大村市

『1,700年前の鉄と大村』

今、鉄がまったくない生活を想像してみると、どれだけ不便なものになるでしょうか。日頃使っている刃物がすべて石製になったと考えると、その不便さは容易にわかると思います。鉄製品が日本で最初に作られたのは、弥生時代の中頃と言われています。
鉄が日本に伝わったばかりの頃は、製鉄技術はなく、最先端の技術を持つ中国大陸や朝鮮半島から出来上がった鉄製品を入手し、再加工していました。いわゆる「小鍛治」と呼ばれるものです。しかし、長崎県内で鍛冶に関する発掘成果がほとんどなかったため、わからないことが多い状況でした。
そのような中で、令和元年度に市教育委員会が実施した発掘調査で、今富町の帯取遺跡から鍛治工房跡が見つかりました。工房は約1,700年前のもので、時代でいうと弥生時代から古墳時代に移り変わる時期です。工房は7m四方の大型の竪穴建物で、4つの炉がありました。長崎県では壱岐市カラカミ遺跡についで2例目となる発見で、本土では初の事例です。炉の構造から、この鍛冶工房ではムラで使用するノミやナイフといった小型の鉄器を作っていたことがわかりました。約1,700年も前に、この工房が小型鉄器の生産に対応していた証拠となるもので、当時の鍛冶を考える上で、とても重要な資料を提供してくれました。

→歴史資料館
【電話】48・5050

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