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自治体の皆さまへ

特集 ウィズ ワイルドライフ 〜鳥獣被害との向き合い方〜 (2)

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静岡県島田市

■攻めと守りの対策
できることを知る

被害を減らすためには、地域住民と関係機関が連携して「個体数管理」「被害防除」「生息環境管理」の3つを同時に進めていくことが重要だ。

●個体数管理
実施隊は、昨年6月に猟友会などと市が協力し、設置されました。捕獲活動だけでなく、防護柵の設置や追い払いのほか、農家や住民の要請に応じて、被害現場の確認も行います。また、自治会などで勉強会を開き、鳥獣被害について認識を深め、対策を実践してもらうよう努めています。
捕獲活動は、狩猟期間(県内は11月〜3月)に捕獲等を行う狩猟と、期間外に行う許可捕獲があります。許可捕獲は、被害防止を目的とする「有害鳥獣捕獲」と鳥獣保護管理計画に基づく「個体数調整」に分かれており、実施するには都道府県知事または市町村長の許可が必要です。
自分たちで、対策をしてもどうしようもない場合の最終手段が、捕獲です。有害鳥獣捕獲は、鳥獣被害から人々の暮らしを守るために実施します。活動へのご理解とご協力をお願いします。

島田市鳥獣被害対策実施隊
副隊長浅風重章(あさかぜしげあき)さん
(金谷猟友会)

●被害防除
身近にある家庭菜園や小規模な田畑などを守る際、特に有効なのが柵の設置だ。
囲いにはネット柵、金属フェンス、電気柵などを用いる。最も効果的なのは電気柵で、狩猟免許を持たない人にとっては唯一の攻撃手段といわれている。高い防除効果を持つ電気柵は、漏電防止のための草刈りや電圧の確認などを小まめに行う必要がある。
ネット柵は、安価で設置も容易だが、防除効果がやや劣る上、噛み切られてしまうこともある。金属フェンスは強度があるが、飛び越えやくぐり抜けに注意したい。
柵は、定期的に整備するなど、変わり映えのない状態で放置しないことが大切だ。せっかく設置しても、侵入されれば意味がない。野生動物に「入っても大丈夫」と学習されれば、かえって活動範囲の拡大につながってしまうため、注意しなければならない。
被害防除は、身の回りの目撃情報を参考にしながら、柵の高さや電線の間隔などを考慮することで、より獣種に適した対策を取ることができる。例えば、対シカ用の柵は、飛び越えを防ぐために高さ1.8m以上のものが好ましい。接地面に単管パイプなどを沿わせれば、くぐり抜けも防ぐことができる。

●生息環境管理
野生動物を寄せ付けさせない環境づくり、すなわち鳥獣にとっての「里の餌場的価値」を下げる対策を行うことが、基本となる。
まずは身の回りを点検し、野生動物の潜み場や餌場を無くすことから始めよう。家や田畑の周りのやぶを刈り払い、見通しの良い場所に変えていけば、動物は隠れられる場所が無くなったことを認識する。大声や爆竹などの大きな音を出し、驚かせて追い払うことも効果的だ。
また、餌付け行為は、人慣れを助長させてしまうため、絶対にしてはならない。思わぬものが動物の餌となってしまう点にも、注意が必要だ。
餌付け行為には「意識的餌付け」と「無意識的餌付け」の2種類がある。前者は、鳥獣に食べ物を与えることだが、問題は後者である。生ごみや農作物の残りくずなどを外に捨てたり、放置したままにしたりすることは、無意識的餌付けに当たる。ごみのポイ捨てが、知らず知らずのうちに野生動物の行動範囲を拡大させてしまっているかもしれない。
以上のように、対策を地域ぐるみで継続して行うことが、野生動物にとって「魅力のない里」を作っていくことにつながる。それでも被害が収まらない場合は、電気柵の設置や捕獲依頼などが有効な手段となる。

◇環境改善のためのチェックリスト
自分の身は、まず自分で守ることが大切です。改善できる点を確認しましょう。
・かわいそうだから、野生動物に餌を与えた
・野菜や果実を収穫しないまま、放置した
・野菜くずや生ごみなどを外に捨てた
・耕作放棄地の雑草が伸び放題になっている
・家の近くで、野菜や生ごみをあさる野生動物を見かけた

■補助制度など
●有害鳥獣防護柵等設置事業費補助金
◇購入費に対する補助額
≪防護柵などの設置≫
個人の場合:事業に要する経費の3分の1以内(限度額10万円)
団体の場合:事業に要する経費の3分の1以内(別途条件あり)
≪わな等の設置≫
事業に要する経費の3分の2以内(限度額10万円)
※交付対象や交付要件などの定めがあります。詳しくは、農林整備課へお問い合わせください。

●狩猟免許試験の申請手数料補助
交付対象:次の全てを満たす人
・島田市内に住所を有すること
・新たに狩猟免許を取得した者であること
・有害鳥獣の捕獲に協力する意思を有していること
補助対象:網猟免許、わな猟免許、第一種銃猟免許、第二種銃猟免許
※いずれかの狩猟免許を有している人が、当該狩猟免許以外の狩猟免許を取得する場合は、補助対象外。
補助額:5,200円

市では、防護柵などを設置する経費の一部を補助しています。また、今後も捕獲従事者を確保するために、狩猟免許の取得補助も行っています。鳥獣被害で困っている人や、狩猟活動を始めたい人は、お気軽にご相談ください。

問合せ:農林整備課
深谷泰之(ふかややすゆき)書記
【電話】36-7165

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