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特集 ウィズ ワイルドライフ 〜鳥獣被害との向き合い方〜 (3)

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静岡県島田市

人間が変われば、野生動物も変わる
ウィズ・ワイルドライフは
共に生きる私たちの関心から始まる

今年9月、早朝から「巻き狩り猟」を行う川根町猟友会を取材した。巻き狩りとは、山腹にいる野生動物を低地に追い出し、仕留める捕獲方法。指揮隊員が、猟銃を携帯する隊員と猟犬を連れて獲物を追う隊員に指示を出す。ポイント周辺を細かく観察し、足跡の方向などから獲物が潜む場所を予測する。猟師たちはこの日「里へ出てこないよう、十分にプレッシャーを与えられた」と互いをねぎらった。実りの秋は、野生動物が最も活発に動き始める時期。捕獲活動は、いよいよ正念場を迎える。

市内における鳥獣被害は、喫緊の課題だ。今以上に事態が深刻化すれば、誰もが被害に遭うようになるかもしれない。だからこそ重要なのは、地域ぐるみで彼らとの共存の道を模索すること。人間が暮らす里の餌場的価値を下げることは、森で生きる野生動物との「すみ分け」につながるだろう。

現状を変える第一歩は、私たちの関心だ。人間が環境に与える影響に関心を寄せることで、視点を変えて日常生活を振り返ることができる。野生とどう向き合うかは、里だけの課題ではない。このまちに暮らす住民、一人一人に託されている。

●「小さなことから生活を見直す大切さ」
チーム湯日
河村優(かわむらまさる)さん(湯日)

5年前、湯日でイノシシが出たことをきっかけに、地域の安全を守るための対策チームを作りました。メンバーは、私を含むわな猟免許保有者2人と、見回りを担当する住民25人。湯日自治会の援助を受け、購入した捕獲わな5台を地区ごとに設置し、5人1組で見回っています。イノシシの有無だけでなく、おびき寄せるための餌の取り替えなども行います。
これまで70頭以上のイノシシを捕獲しましたが、徐々に成果が出ているのを実感しています。電気柵を設置しなくても、畑を荒らされない箇所が増えてきて、地元住民からも「被害が減って助かる」という声が寄せられるようになりました。しかし依然として、餌となるくず野菜やごみのポイ捨てが見受けられます。
鳥獣被害は地域の課題ですが、個人の問題でもあると思います。ごみの分別や処分方法など、小さなことから環境改善につなげていきたいですね。

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