ユーザー登録
文字サイズ
自治体の皆さまへ

人の風景 霧島に生きる Vol.13

12/28

鹿児島県霧島市

◆波乗りのプロフェッショナル

波が現れた瞬間、素早く水をかいて波に乗り、華麗な回転技などを次々と繰り出す。「波と一体になる感覚が最高に気持ちいい」と満面の笑みで話すのは、隼人町に住む県内男性初のプロボディボーダー・町希望(のぞみ)さん(32)です。ボディボードは、長さ約1メートルのボードに腹ばいになって波に乗るウオータースポーツ。町さんは飲料メーカーに勤めながらプロとして活躍しています。

高校まで過ごした与論町で、中学2年のときに友人の誘いでボディボードに初挑戦。「波に体を小刻みに突き上げられる衝撃と、後ろから波に押されるスピード感に一瞬でほれました」と振り返ります。以来、時間があれば海へ出かけたり、雑誌を読みあさったりしてボディボードに没頭。「周りから『町は海が恋人だな』とからかわれましたね」とはにかみます。
高校卒業後は飲料メーカーに就職して宮崎県へ。サーフィンなどが盛んな土地で「雑誌で見たことがあるプロがたくさんいて感動しました」と当時の興奮を思い返します。そこでプロボディボーダーの池田雄一さん(45)と出会いました。「頭の中にぼんやりとあった『プロ』の夢。池田選手にさまざまな技術を教わり夢が目標へと変わりました」プロ入りの条件は日本プロボディボード連盟のツアー大会で9位以内に入ること。挑戦を続けて9年目、27歳でプロの資格を勝ち取ります。

30歳のときにはプロツアー大会年間6位と自己最高の成績を収めました。宮崎で9年勤めたあと、転勤で霧島市に来て今年で6年目。平日は仕事、週末は約2時間かけて宮崎の海へ行き、早朝から練習を続けています。
町さんを支えるのが妻・さやかさん(36)と娘・かのんちゃん(4)。練習に同行し、海岸から見守ります。さやかさんは「忙しい中でも、時間を作り娘と遊ぶ子煩悩な人。夫がこれからも海で生き生きと輝けるようサポートができれば」とほほ笑みます。体重管理や筋力維持のため、食事制限をしている町さんは「月に1度だけ家族とスイーツを食べるのが何よりの楽しみ」と笑います。
「家族には感謝しかない」としみじみと語る町さん。プロツアー大会は年間5戦。全て県外で行われ、遠征費用などは自費です。「自分の好きなことのために協力してくれる家族の応援に応え、もっと上を目指したい」と力を込めます。
プロとして常に上位を争うプレッシャーと戦う中、力強い味方になるのが、遠征前日に家族から渡されるお守り。「遠くで応援してくれている家族の顔が浮かび、力が湧いてきます」。町さんの華麗な波乗りが輝きを増します。

町希望(のぞみ)さん(32)
与論町出身。平成27年、県内男性初のプロボディボーダーが二人誕生し、そのうちの一人。県内外でボディボード教室を開き、プロとして競技の普及活動も積極的に行う。好きな言葉は「笑顔ないところに成功はない」と話し、常に笑顔が絶えない。妻と娘の3人暮らし。隼人町在住。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

自治体からのお知らせ欄
コメント
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-20-5 石川ビル3階