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【人の風景】霧島に生きるVol.145

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鹿児島県霧島市

◆命を救うため、空を飛び海で闘う男たち

◇中野大志(たいし)さん(26)
宮崎県西都市出身。平成23年海上保安学校に入学。潜水士を経て、平成31年4月から鹿児島航空基地に配属。趣味はカフェ巡りと食べ歩き。妻と子の3人暮らし。国分在住。

◇松崎寛さん(28)
長崎県五島市出身。平成21年海上保安学校に入学。潜水士を経て、平成29年4月から鹿児島航空基地に配属。趣味は電子書籍を読むこと。独身。隼人町在住。

◇西村直哉さん(34)
姶良市出身。平成19年海上保安学校に入学。潜水士を経て、平成26年4月から鹿児島航空基地に配属。趣味は釣りで、中でもイカ釣りが一番好き。独身。隼人町在住。

海上や災害現場などでけが人や病人の応急処置をする救急員制度。4月に海上保安庁が創設したこの制度で、溝辺町の第十管区海上保安本部鹿児島航空基地に所属する機動救難士3人が全国で初めて救急員に指名されました。いつ起きるか分からない緊急の事態に備えて処置の訓練をするのは西村直哉さん(34)、松崎寛さん(28)、中野大志(たいし)さん(26)です。
主に海難事故が発生したときにヘリコプターで出動し、救助活動を行う機動救難士。その中でも、酸素投与や医療機器を使用した人工呼吸などの応急処置ができるのは、救急救命士の資格を持つ人だけでした。今回、それらの処置の一部を救急員にも許可したことで、救命救急士はより専門的な処置に専念できるようになりました。現場でできる救命の幅が広がり、「今まで、自分たちは海で溺れている人や船の上で発生した急病人をヘリコプターでつり上げて救助することはできても、応急処置に携わることはできなかった。救急救命士と連携して応急処置ができれば、処置の正確性も増し、要救助者の救命につながる」と喜びます。
3人がこの仕事に就いたきっかけはさまざま。西村さんは「倒れた祖父を救助する消防士の姿を見て、人の命を助ける職業に憧れた」、松崎さんは「島の海で毎日素潜りしたり釣りをしたりしていた。観光客が海で溺れたりすることも多く、海の怖さは知っていたけど、大好きな海に関わる仕事がしたかった」、中野さんは「人のためになる仕事をしたかった」と話します。しかし、共通するのは一人でも多くの人の命を救いたいという思い。
「人の死の先には家族や周りの人の深い悲しみがある。要救助者のほっとした表情を見たときや家族からお礼の手紙をもらったときが、この仕事をしていて良かったと思える瞬間です」
救助に向かうのは1時間以上かかる遠海から市内の海岸や港、時には陸の災害現場まで。救助と救命をヘリコプターで行うため、常に時間との闘いです。座礁した船の乗組員が外国人で言葉が通じなかったり、予想以上の悪天候で救助作業が難航したり、現場では想定外のこともしばしば。一瞬の判断が全てを左右します。「大波のときや真っ暗な夜の海など、ヘリコプターからの降下をためらう現場はたくさんある。それでも助けを求める人がいる限り、私たちは海に飛び込んでいきます」と危険と隣り合わせの状況でも第一に考えるのは要救助者の命。極度の緊張で当たり前のことが普段どおりにできない現場で、より速く正確な処置ができるように、今日も厳しい訓練に励みます。

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