博物館の学芸員が、あれこれを語り倒すコーナー。
■いとしのバッタ物
槐 真史(えんじゅ まさし)
今回の展示では、昆虫学的なアプローチだけではなく、人との関わりという面からもバッタに迫ってみました。
その一つが、懐かしいブリキのおもちゃです。形が作りやすいのか、親しみがあるのかの議論はありますが、バッタがモチーフのおもちゃは、テントウムシに次いで多いようです。また、日本製おもちゃは、昭和40年ごろまで輸出品の主力だったため、今でも海外のオークションサイトや蚤(のみ)の市で流通しています。写真はブリキ製のバッタで、アメリカのオークションサイトで入手したものです。Made in Japan(メイドインジャパン)の刻印がありますが、調べてみるとアメリカの企業が販売していたようです。
展示会場には、この他にも「バッタ物」の生活道具やおもちゃなどがズラリと並んでいます。懐かしんだり、珍しがったりして楽しんでくださいね。
※写真は本紙をご覧ください。
詳しくは博物館HPに掲載
問合せ:あつぎ郷土博物館
【電話】225-2515
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