このコーナーでは…「シニア・健康・医療・介護・障がい」に関する情報をお知らせします。
■あなたは大丈夫?身近な病気を知ろう
ー便秘ー
便が十分に出ない、便が出しづらい、便が出切らない感覚があるなどの排便トラブルが長く続くことを、便秘症といいます。
便秘症は、20代~50代の女性に多く見られ、60代以上になると男女ともに増加します。
原因には、ストレスや加齢による大腸の働きの低下、食生活、運動不足などの生活習慣によるものなどがあります。
便秘を放置すると、便がどんどん硬くなるため、排便時に痛みを伴ったり、痛みを恐れて排便を我慢することで、さらに症状は悪化します。
大腸がんや、腸閉塞などの病気が原因となって便秘が起きることもあるため、便に血が混じる、便秘と下痢を繰り返す、発熱を伴うなどの症状がある場合は、医療機関などを受診しましょう。
◇当てはまる人は要注意
・3日以上、排便がない
・溜まっている感じがあるのに、排便がない
・薬を飲まないと、排便ができない
・いつもお腹が張っている
・お腹に痛みがある
・便が硬い
・コロコロの便が出る
・いきまないと、排便ができない
《便秘を解消するには》
「1日1回、朝食後にいきまず排便」が理想です。
◇食生活を見直す
1日3食、規則正しい食生活は、大腸の働きを良くし、お腹の環境を整えます。
(1)朝ごはんを食べる。
(2)水分を多く取る。
(3)ごぼうやきのこ類など食物繊維が豊富な食材を食べる。
◇適度に運動をする
軽めの運動やストレス解消は、腸の働きを活発にします。
(1)ウォーキング
軽く汗をかくくらいのスピードで
(2)筋トレ
少しきついくらいの腹筋
◇便秘薬を服用する
食生活を見直したり、運動をしても、便秘が解消されない場合は、薬の服用を検討しましょう。
便秘薬には、大きく2つの種類があります。
(1)刺激性下剤
腸の運動を刺激して便を出す薬です。長期間服用すると、効き目が弱くなります。
(2)非刺激性下剤
便を柔らかくして出しやすくする薬です。副作用が少ないのが特徴です。腎臓が悪い人には、注意が必要なものもあります。
便秘薬の副作用で、便秘が悪化する場合があります。
便秘薬を服用しても、改善しない場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
問合せ:市立病院 薬剤部
【電話】27-3151
<この記事についてアンケートにご協力ください。>