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自治体の皆さまへ

自分の命を守るための防災対策― 災害への備えと早めの避難 ―(1)

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熊本県上天草市

普段は穏やかな海や山などの自然は、時として台風、大雨や地震などにより、暴風や高潮、土砂崩れなどの「災害」をもたらします。記憶に新しいところでは、昨年の県南地域を中心に大きな災害となった熊本豪雨、平成28年の激甚災害に指定された熊本地震、また過去には、昭和47年天草地域に多くの犠牲者をもたらした天草大水害など、多くの災害が発生しています。
台風や大雨などは、昔に比べると天気予報で正確な情報を得ることができるようになりました。
また、自分の住んでいる地域の地理的特徴から、どのような災害が発生しやすいか、想定することができます。日ごろから、防災に関する情報を得ることで、被害を最小限に抑えることにつながります。
市では、自助の観点から「予防避難」を推進しています。これは災害などの危険が差し迫っていない状況であっても、明るい昼間のうちに避難を促すものです。
もしものときの備えと早めの避難により、自分の命を守るための防災対策を心がけましょう。

■地域で備える
大矢野町中 前平区長
下原 輝男さん

先進的な取組みを行っている、前平地区の下原さんにお話しを伺いました。

◯地域に応じた防災への取組み
中地区では、社会福祉協議会の協力により、A3サイズの各行政区ハザードマップを独自に作成し、各世帯に配布しています。市からも防災マップを配布されていますが、高齢の方にもわかりやすいように、必要な地域だけを抽出し、大きく表示しました。前平地区では、市の防災組織活動支援補助金を活用し、70歳以上の高齢者世帯に、防災用の懐中電灯を設置したり、高台にある避難場所には、歩きやすいように、手すりを整備するなど、地域に応じた、防災活動に取り組んでいます。
また、前平地区の公民館は、一時的な避難場所としても活用しており、ハザードマップ、自主防災組織の役割表を掲示するなど、地域における共助の取組みを推進しています。

▼自分で備える
◯非常備蓄品
非常備蓄品は、災害復旧までの数日間生活するためのものです。最低でも3日間は生活できるだけの量を用意しましょう。
・非常食
缶詰やレトルト食品など、そのまま食べられるか、簡単な調理で食べられるもの。

・生活用品
カセットコンロと予備のガスボンベ、毛布、衣類、トイレットペーパー、ドライシャンプー、ビニール袋、衛生用品など

・水
飲料水と生活用水を用意する。飲料水は、一人一日約3リットルが目安。

・工具類
スコップやバール、のこぎり、ロープ、車のジャッキなど

▼家族で備える
◯防災家族会議
災害は家族が一緒のときに起こるとは限りません。いざというとき慌てず行動できるように、マイタイムラインの作成について(広報紙p8参照)、家族で普段から話し合っておきましょう。

〈話し合いたい項目〉
・家周辺の浸水状況や土砂災害のおそれのある個所の確認
・災害が起こった時の身の守り方
・家族間の連絡方法と最終的に出会う場所
・災害別の避難行動
避難所の確認とそこへ行くまでの経路
・家族の役割分担
安否確認、非常備蓄品の準備、避難経路の確認など

▼上天草市防災マップ
防災について詳しい内容は、市から各世帯に配布している「上天草市防災マップ」をご参照ください。身の回りの危険箇所や避難場所、避難経路を確認し、日ごろの備えに役立ててください。

■過去の経験から学ぶ
龍ヶ岳町大道
村川 和敬さん

昭和47年の天草大水害の経験者である村川さんにお話しを伺いました。

◯早期避難の必要性を感じました
私は、「天草大水害」の記憶を風化させないように、これまでに、旧大道中学校の生徒や龍ヶ岳町出身の市役所職員に対して「天草大水害」の講話を行ってきました。
昭和47年7月6日は、登校後から雨足がだんだんと強くなり、三時間目には教室の床から、水が溢れる程でした。職員会議で学校裏の山に避難することが決まり、全校生徒と先生で避難を開始しました。この時、傘は役に立たないくらいの強い雨で、水位は校門の高さまで達していて、近くの橋も濁流で見えなくなっていました。全員の避難が終わったとき、山鳴りとともに、山から土砂が海に向かって激しく流れました。
この山津波で、旧大道中学校は、教室の黒板の上まで水位が上昇し、腰の高さまで土砂で埋まりました。
災害時のことを振り返えり、もう少し避難が遅かったらと思うとゾッとします。当時は、今のようにいろいろな情報を入手することが困難で、防災に関する対策も整っていませんでした。避難するかどうかの判断は、自分が住んでいる地域の状況の変化くらいしかなく、今も昔も判断が難しいのは同じです。しかし、災害の種類で避難場所を決めて置き、早めに避難すれば、最悪のケースを防ぐことができると思います。
この避難により、旧大道中学校は、山津波の被害に遭いましたが、生徒も先生もみな無事でした。

◯「S47天草大水害」写真資料
※詳細は広報紙をご覧下さい。

■令和3年5月20日運用開始 警戒レベル4避難指示(ひなんしじ)で必ず避難 避難勧告(ひなんかんこく)は廃止です
※詳細は広報紙をご覧下さい。

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