「不登校、いじめについての理解を深めるために~30余年、不登校の子ども達の教育に携わる中で~」と題した講演会が12月8日、アグリセンター大宮で開催されました。
この講演会は、いじめの問題に関する正しい理解の普及と、いじめ防止など啓発活動の取り組みの一環として実施。当日は不登校児童生徒のための民間教育施設「聖母の小さな学校」の梅澤良子(うめざわりょうこ)さんが講演を行い、学校関係者を含めた市民56人が参加しました。
梅澤さんは、「いじめや不登校支援に30年以上携わる中で、いじめを受けて不登校になった状況を本人や家族、学校の責任として突き返すのではなく、子どものそばに居て、年月をかけて気持ちに寄り添い続けることにより、はじめて回復に向けて歩みだすことができる」と話しました。
市は、いじめは重大な人権侵害であると捉えています。加害者、被害者だけの限られた問題ではなく、傍観者を含め多くの子どもが巻き込まれます。こうした現状を知ることは、いじめ予防の第一歩となります。子どもたちがいつも笑顔でいるために、学校や家庭、地域、関係機関が連携し一体となって考えることが必要です。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>