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【特集】障害者週間(12月3〜9日)誰もが笑顔で暮らせるまちを目指して(1)

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東京都目黒区

■地域の中でみんなと一緒に育っていく
区は、障害のある人もない人も安心して暮らせる地域づくりを目指し、関係機関や福祉・医療関係者などが一体となって、障害者の支援体制を整備しています。

■NPO法人ガブリエル~友だちと共に過ごし、共に遊んで成長していく場所があります
区内には、障害のある子どもたちが、友達と一緒に育ち合い、地域と関わりながら過ごしている場所があります。
今号は、油面小学校近くにある障害のある子どもたちのための通所支援施設、ガブリエルに通うゆりなちゃんに密着し、障害のある子どもたちが普段どのように生活しているのかをのぞかせてもらいました。

前を通る地域の人などからも中の様子が分かるように、前面をガラスにしている

◇ガブリエルに通うゆりなちゃん(3歳)のある1日
・9:30…送迎車で来所
到着したら、靴を脱いで、まず検温。

・10:30…防災訓練
今日は防災訓練の日。防災頭巾をかぶって油面小学校まで避難します。

朝の会

・11:00…施設や公園で遊ぶ
遊びも大切な療育の一つ。大好きなおもちゃで遊びます。
天気がいい日は、近くの公園までお散歩します。

・11:30…昼食
施設に戻ったらお昼ごはん。お母さんが作ってくれたお弁当をみんなで食べます。

お昼寝

・15:00…帰宅
送迎車に乗ってお母さんが待つおうちに帰ります。

◇友達ができて成長しました
ゆりなちゃんの保護者豊崎さんと弟
ゆりなはチャージ症候群という遺伝子疾患を患っています。治療法が確立されていないため、症状が現れたら、その都度治療しています。ガブリエルは開所当初から利用しています。
最初はハイハイもできず、小学生までに歩けるようになればいいかなと医師と話していました。しかし、施設の友達が歩いているのを見て、つかまり立ちを始め、一気に歩けるようになりました。また、発語ができるようになり、単語でしゃべるようにもなりました。友達の影響がとても大きいと実感しています。子どもだけでなく、わたしもよく相談に乗っていただいていて、親子にとって、とても心強い存在です。

◇子どもと保護者の笑顔のために
ガブリエル理事長
松尾由理江さん
相談員としてさまざまな家庭と関わる中で障害のある子どもの保護者の「休みたい」という切実な思いを感じていました。そこで、重症心身障害児を安心安全に預かれる場所として、ガブリエルを立ち上げました。胃ろうや経管栄養チューブなどを必要とする子どもたちが、友だちとの遊びや地域の人との交流等の経験を通して、楽しみながら成長していけるよう、スタッフ全員でサポートしています。また、現場で直面する問題は、区内の障害者福祉に関わる事業者などで組織する自立支援協議会に持ち寄り、話し合ったり情報交換したりしています。障害がある子どもたちと保護者が笑って過ごせる居場所になるように、地域のかたや関係者などと協力して頑張っていきます。

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〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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