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自治体の皆さまへ

特集「あなたらしい」を築く、「あたらしい」社会へ(3)

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山形県朝日町

■「性別の前に一人の個人。そのことを尊重すればより良い社会につながる」
一般社団法人の代表理事として、空き家バンクや喫茶andシェアスペース「at Lounge」を運営し、そのほか山形県の若者支援コンシェルジュ若者サポーターと幅広く活躍する阪野正義さん。令和3年度からは女性のつながりサポート事業の委託を受け、同じ悩みを持つ方同士の支え合い活動を実施しています。
一般社団法人希望活動醸成機構 阪野正義 代表理事

〇若者のための場所づくり
私が地域おこし協力隊時代、町には若者、特に女性が集まる場所が無いという声をよく耳にしていました。その後、子育て世代がほっとできる場所を作りたいという思いからアットラウンジを整備し、居場所づくりの活動を始めました。活動の中で悩みを持った方やこんなことをしたいという方のために、何かできることがないかと考えていた頃、「女性のつながりサポート事業」のお話があり、応募しました。

〇交流会とテーマサロンの実施
昨年度は、町に地縁がないと仲間づくりが難しいという課題解決のため、結婚を機に移住した女性の交流会を企画しました。夫の家族に気を遣う方や、子どもと離れるのは不安という方がいたため、自然観のコテージを2棟借り、女性交流の場と、夫と子どもの場を用意し、参加しやすい環境を設定しました。参加者からいろいろな発言があり、若い世代の女性の生の声が聞けるいい機会になりました。
また、社会情勢が大きく変わっている昨今、収入が安定せず、生活も不安になることから講師を招いて、女性向けのお金にまつわるテーマサロンを開催しました。難しい話ではなく、今後何歳の時に何をするという目標を設定し、そのためのお金をどう貯めるかという話をしていただきました。参加者からは「お金について新たな発見があり、参加者同士でも悩みを通して交流できた」と好評をいただいております。

〇今年度の取り組み
今年度は好評だったテーマサロンの2回目を開催予定です。昨年度の交流会は予定が合わなかった方もいたので、今年は平日と土日を織り交ぜながら10回程度の読書会を企画しています。テーマは「学びなおし」。幅広いジャンルの本を紹介したり、参加者同士でおすすめの本を出し合ったりと、読本を通じて交流のきっかけになればと思っています。黙々と読んでもいいし、お話をしに来てもいい。ふらっと気軽に参加できる場を作りたいです。

〇活動の先に目指すもの
子育てをしていない私が何で支援活動をしていると思われるかもしれないのですが、私は子育て経験の有無や性別などの前に、個人としての幸福をどう高めていくかということが大事だと思っています。ただ男女格差は確かに存在し、特に地方では根強く残っているため、女性へのサポートが必要です。
一人ひとりがレッテルやカテゴリに関わらず個々人が尊重し合うという価値観を持てれば、より良い世の中につながるのではないでしょうか。

■「小さい会社だからこその柔軟な対応を。仕事か家庭、片方ではなく両方大事に」
男女が共に仕事と子育て等を両立できる社会の実現を目指し、県が推進する「イクボス同盟」。その趣旨に賛同し、参加している株式会社アサヒ技研の長岡宏明代表取締役と長岡みゆき総務取締役に、企業目線での男女共同参画についてお聞きしました。
株式会社アサヒ技研
長岡宏明 代表取締役
長岡みゆき 総務取締役

〇休みやすい企業風土を目指して
当社では、いかに働きやすい環境を作り、従業員が安心して働けるかということを大切にしています。取り組みとしては、ノー残業デーの導入や育児短時間勤務の拡充(法律では3歳に達する日の前日まで、同社では3歳に達する年度の3月31日まで)などです。男性の育休も会社としては推奨していますが、対象となる方が少ないこともあり現状難しい状況です。ですが、子どもの運動会などの時には積極的に年次休暇を使い、行事への参加を促しています。従業員から休みや働き方の相談を受けることもあり、相談すれば対応してくれるという会社への信頼を感じて嬉しく、そしてその思いに応えたいと思います。従業員と企業がかみ合っている状態を維持して共に歩んでいきたいですね。
現状、男女共同参画への理想と現実にまだまだギャップはありますが、少しでも理想に近づけるよう企業としても考え続けていきます。

▼育休のススメ
世の中の動きや意識が変わり、女性だけでなく育児休業を取る男性が増えています!

〇育休制度のポイント
・男女関係なく取得可能
・配偶者が専業主婦(夫)でも取得可能
・配偶者が育児休業中でも取得可能
・パート等有期労働者も取得可能(一定の条件を満たす場合)

〇育児・介護休業法が改正されました!
・パート等有期労働者の育児・介護休業がより取りやすく(令和4年4月から)
・男女問わず育児休業の分割取得が可能に(令和4年10月から)
・育休とは別に出生時育児休業(産後パパ育休)が創設。産後8週間以内に4週間取得でき、分割も可能(令和4年10月から) など
詳細は、山形県女性・若者活躍推進課
【電話】023-630-3269

▼活力ある山形県を維持するために誰もが活躍できる環境を
山形県しあわせ子育て応援部 女性・若者活躍推進課
村山彩 主事(町から出向中)

山形県では、女性の県外流出が男性を大きく上回る状況が続いています。また、コロナ禍は雇用や生活に深刻な影響を与え、女性が平常時に抱えていた課題が顕著となりました。
本県は、女性の約8割が働いており、県の調査によると夫婦共働きで家事・育児の分担を希望する声が多数派でした。
一方で、半数以上の女性が、家庭における役割に偏りがあり、性別による固定観念や慣習等に違和感を感じています。
女性の定住・Uターンに向けては、女性にとっても魅力的で暮らしやすく、男女がともに活躍できる社会を作っていくとともに、その個性や能力を十分に発揮できる環境づくりが重要です。
まずは、パートナーや家族と、仕事と生活のバランスについて話してみませんか。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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