■30年以上にわたる市民の悲願 大府警察署(仮称)誕生へ
8月29日、大村秀章愛知県知事が記者会見で、「大府市内への警察署の新設に向けた検討を開始する」と発表した。
市は、市の最優先課題として、隣接する東浦町と共に、昭和63年から実に34年もの間、両市町を管轄する警察署の誘致活動に取り組んできた。警察署を新設し、警察力を増強することで、犯罪抑止力が高まり、事件発生の際においても早期対応・解決を図ることが期待できる。
県知事の発表を受け、市は、大府警察署(仮称)の誘致を確実なものとするため、上下水道の排水路や接続する道路などの対応を検討し、「大府警察署(仮称)建設推進チーム」を立ち上げた。市は、土木や水道、広報などそれぞれの専門性を生かし、県に全面的に協力していく。
◇候補地を県に提案
県知事の発表翌日の8月30日、市は、大府警察署(仮称)の候補地として、月見町二丁目地内の市有地を県に提案した。県は、9月県議会にこの候補地の調査費(大府警察署(仮称)検討調査費)を含む補正予算案を上程し、10月14日に可決された。
候補地は、国道155号沿いで、JR大府駅から徒歩5分ほどの場所。現状(東海警察署)と比較して、通報後のパトカーなどの到着時間が短縮されるとともに、警察官が通勤でJR大府駅を利用することにより、駅周辺の監視力が高まることが想定される。
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