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自治体の皆さまへ

~食事・治療・歯・薬・介護を考える~教えて!健康のコツ 小笠掛川歯科医師会(その54)

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静岡県掛川市

■コロナ禍での口内の変化
○マスク着用が口内環境に影響
新型コロナウイルス感染拡大により、常にマスクを着用する生活が当たり前のようになっていると思います。マスクはウイルス感染から身を守るアイテムとして大切なものですが、口の中の環境に大きな影響を与えていることをご存じでしょうか。

○マスク着用で虫歯が増える
マスクを着用すると自分の呼気(吐いた息)を再度吸うことにより、口腔内が常に保湿されます。保湿によって唾液の量が減り、口の中で虫歯菌などの大繁殖が起こります。
コロナ禍をとおして症状が悪化した例を紹介します。
欠かさず行っていた定期検診を独自の判断で中断していた方は、痛み止めでやりすごしていた痛みが我慢できなくなり受診。抜歯が必要になってしまいました。また20本以上歯がある高齢者で10本以上虫歯になって来院された方もいます。
ほかにも、歯が欠けたり差し歯が抜けたりしても、痛くないしマスクをしていて人に見られないという理由でそのまま放置し、重症化してしまった方も多くみられます。

○ストレスから口臭も
また、マスクによるストレス、感染しないように心配するストレス、いつもいない家族がずっと家にいるストレスなど、コロナ前にはなかったストレスも増えています。
このように多くのストレスを感じると唾液の量が減り、口臭が悪化します。この口臭も虫歯や歯周病のサインの一つです。自分で口臭に気付くのは難しく、家族から「口が臭うよ」と言われて気が付くことが多いです。
また、ストレスによる歯の欠け、知覚過敏、虫歯の増加、歯周病の悪化、かみ合わせ時の痛み、歯の骨折などが起こり、抜歯が必要となることもあります。

○定期的な受診を続ける
現在、歯科医院では新型コロナウイルス感染対策を徹底し、万全な状態で診察を行っています。定期検診を自分の判断で中断せず、かかりつけ歯科医院で定期的な検診や治療を行ってください。

掛川市内のお医者さん案内は「広報かけがわ電子版」で

問合せ:
小笠掛川歯科医師会【電話】22-6120

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