文字サイズ
自治体の皆さまへ

友好都市・東京都墨田区「ものづくりのまち すみだ」(2)

2/30

栃木県鹿沼市

■墨田区が誇る 粋な職人たち
葛飾北斎が生きた江戸時代からの技術を継承しながらも、新たな挑戦を続ける墨田区の産業。今回は、そんな伝統と革新が共存する墨田区の「ものづくり」に携わる2人のマイスターを紹介します。

◇伝統の継承と新しさへの挑戦
株式会社片岡屏風店
片岡 恭一(かたおかきょういち)さん

1946年創業の片岡屏風店は、金屏風・お雛様用のお節句屏風等を手掛ける、東京で唯一の屏風専門店です。
「屏風(びょうぶ)」は、風よけや間仕切りとして人々の暮らしを支えてきた日本伝統の調度品で、「風を屏(ふせ)ぐ」という言葉に由来すると言われています。
片岡屏風店は、2代目の恭一さん、3代目の孝斗さんをはじめ、パートさんを含めた計11人で、屏風製作にあたっています。愛犬が行き来する温かい雰囲気の店内が印象的です。
片岡屏風店には、伝統的な屏風はもちろんのこと、着物や帯等で仕立てる「メモリアル屏風」、ジーンズ生地を使用した屏風等、バリエーションに富んだ屏風が並びます。
お店の一階は、「屏風博物館」として、屏風絵の歴史や、製作工程が学べます。
「からくり屏風」づくり体験もできますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

(株)片岡屏風店【電話】03-3622-4470
所在地:墨田区向島1-31-6
アクセス:とうきょうスカイツリー駅より徒歩1分
営業時間:午前10時~午後5時
日曜・祝日定休(土曜不定休)

◇作ることの意義を問い続ける
東日本金属株式会社小林 亮太(こばやしりょうた)さん
鋳物(いもの)製作工場として、1918年に創業した東日本金属では、主にドアノブや窓の取っ手等、建築金具を製造しています。
「鋳物」とは、溶かした金属を型に流し込み、冷やし固めた金属製品をいいます。
東日本金属の特徴は、型作りから加工・組立までの工程を一貫して行えること。だからこそ、お客さんからの細かい注文に応えることができるといいます。「苦労したものができ上がった時や、お客さんの要望に応えて喜ばれた時に、この仕事にやりがいを感じる」と4代目の小林亮太さんは語ります。工場内には若い職人さんも多く、中には女性の姿も。若い世代への技術継承にも力を入れているそうです。また、同社が製作した都鳥をモチーフにした鋳物が、東京スカイツリー(R)のエレベーター4基のうち1基の内装に使用されています。墨田区に訪れた際には、ぜひ見つけてみてください。

東日本金属(株)【電話】03-3618-2477
所在地:墨田区立花2-6-4

◆こんなイベントも!スミファ(すみだファクトリーめぐり)
「スミファ(すみだファクトリーめぐり)」は、普段見ることができないものづくりの現場を見学できるイベントで、毎年11月に開催されます。墨田区が誇る職人の技術を肌で感じることができます。今年度は、11月18日(金)・19日(土)に行われ、30社を超える企業が工場見学を開催しました。来年のスミファに期待が高まります。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU