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しまなみ農業だより

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愛媛県上島町

■イノシシの被害防ぐには?
町内のかんきつ農家から、「防護柵をしているのにイノシシにミカンを食べられた」、「最近は人を見ても逃げない」という相談がありました。被害対策について、再度おさらいしてみましょう。

◇1 イノシシの行動特性
イノシシは警戒心が強く臆病な生き物です。本来、昼間に行動する動物ですが、人間との遭遇を避けて夜間に行動します。昼間、身を隠す「ひそみ場」が人間の生活圏の近くにあり、「学習」により「人なれ」が生じ、だんだん行動が大胆になるといわれています。しかし、行動は常に身を隠せる場所を選んで移動します(けもの道)。

◇2 イノシシはなぜ人家近くや畑に出没するのか
鳥獣被害は、畑や集落を「えさ場」と学習することから始まるといわれています。島はイノシシの生息する場所と人家や畑の距離が近く、「えさ場」「人なれ」の学習が進みやすい立地にあります。畑や人家の近くにやってくる個体は、そこが「安全な場所」「えさ場」と「学習」しているからです。しかし、「えさ場」の学習は、最初は簡単にえさが得られることから始まります。無防備な畑や腐敗果実の捨て場などから「農作物」=「えさ」=「安全」と学習することが「え付け」の原因となります。

◇3 イノシシ対策のポイント
(1)集落内に「えさ場」を作らない。
集落内に、イノシシの「えさ場」を作らない(果物、イモ類等の残渣の放置、やぶ等への廃棄、放任園の果実や柵の未設置による栽培)。

(2)「ひそみ場」の解消。
ひそみ場となる耕作放棄地や植え込みの放置等による茂みを作らない。山林際や耕作放棄地の周辺は刈り払いによりいつも目通しを良くしておく。

(3)正しい防護柵の設置による侵入抑制
林野部沿いに集落を囲んで柵をすることが効果的であるが、設置経費が大きいため、現状の対策は個々の畑の囲い柵となる。電気柵は痛みを与える点から有効的であるが、雑草等の漏電防止に手間がかかる。鉄柵による囲いの注意点として、地面に隙間を作らないこと、鼻を突っ込んでも果実に届かない距離に柵を設置する、侵入されても繰り返し補修を行うことが重要です。柵の外からの食害は、「柵がある」=「えさが食べられる」と学習することで、柵を突破されやすくなります。

(4)捕獲や行政支援の活用
農地や集落を徘徊するイノシシは学習が進んでいると考えられ、捕獲による駆除が有効です。また、地域の生息密度の増加は、えさ不足を招き農作物被害の増加につながるので、捕獲による密度低下は必要と考えます(柵の新規設置の補助事業や捕獲に関するご相談は上島町産業振興課または愛媛県今治支局地域農業育成室まで)。

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