文字サイズ
自治体の皆さまへ

かみじま郷土話14

12/35

愛媛県上島町

■上島町の歴史文化を次世代へ
前回まで、5回にわたって弓削島荘の歴史についてお話をしてきました。弓削島荘は、ユネスコ世界の記憶に登録された「東寺百合文書」に多数の記録が遺されており、戦前より多くの研究者によって研究が進められてきました。改めて、豊富な歴史を有していることを再確認できたとともに、こうした記録が現在まで遺され、伝えられてきたことがとても素晴らしいことだと実感しました。
弓削島荘の記録が多数遺されている東寺百合文書ですが、一体どのようにして現代に伝えられたのでしょうか。東寺百合文書は、東寺に伝わる文書群の一部であり、東寺の運営を維持するために作製された記録です。これらの文書は、東寺境内にある宝蔵(ほうぞう)に、法具や曼荼羅(まんだら)などの寺宝とともに保管されました。宝蔵の周囲は堀で囲まれており、火事による延焼被害を抑える構造となっているなど、寺宝を守るための工夫が施されていました。
江戸時代には、学問に関心があった加賀藩主前田綱紀によって、文書の目録の作成や書写といった整理作業が行われました。そして綱紀は、文書を保管しておくための100の桐箱を東寺に寄進し、宝蔵に納められて今日まで大切に保存されてきました。
現在上島町では、町の資料館を設置する計画が進行しています。東寺百合文書が数百年の時を経て現在に伝えられたように、上島町の資料館が「地域の蔵」となって、地域の資源である歴史や文化を末永く保存し継承していきたいと考えています。

教育課 曽根 大地

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU