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特集 ハート・デザイン 〜ユニバーサルマナーとこころのバリアフリー〜(2)

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静岡県島田市

■集い(つどい)Tsudoi 人の輪を巡る出会いの奇跡
バリアフリーてけてけ隊は、当事者自身が商店や飲食店などを中心とした各種事業所に出向き「こころのバリアフリー」への賛同を呼び掛ける活動を続けている。困りごとを手伝いたい・手伝ってほしい気持ちを、店先に掲示したステッカーで形にし、互いに声を掛けやすい環境を普及させている。
関係者の地道な呼び掛けにより、8年間で賛同者は500軒を超え、ステッカーは市内はもとより全国各地にも広がっている。

▽サポートの一例
肢体不自由:車いすを支援する際は、必ず先に声を掛けてください。反動で首などを傷める可能性があります。
視覚障害:飲み物を提供する際は、種類を伝え、器に手を添えさせてください。料理は、説明をお願いします。
聴覚障害:読話・手話・筆談から、当事者が見て分かる方法で伝えてください。障害の種類によってコミニュケーション方法が異なります。
(ガイドブックより抜粋・編集)

▽バリアフリーてけてけ隊のキセキ 活動履歴の一部を抜粋
2012年度:
・島田市障がい者福祉連絡会発足(3月)
2014年度:
・バリアフリーてけてけ隊発足(11月)
・こころのバリアフリーステッカー配布開始(2月)
2015年度:
・こころのバリアフリーガイドブック発行(4月)
・第1回島田市商店街探検ツアー開催(9月)
以降、第7回目まで開催(一部コロナ禍で中止)
2018年度:
・アースデイ東京2019・てけてけ隊ステッカー採用(4月)
2019年度:
・静岡県障害を理由とする差別を解消するための取り組みに関する知事褒賞受賞(9月)
2022年度:
・第6次ふじのくにユニバーサルデザイン推進計画に活動事例掲載(4月)
・てけてけ隊フェスティバルin島田市商店街 開催(10月)

▽社会で直面する「4つのバリア」
・物理的ハードバリア
公共交通機関や道路・建物などにおいて、利用者に移動面で困難を強いるバリア。
◎路上の放置自転車/狭い通路/建物までの段差/立たないと取れない物など
・制度的ルールバリア
社会ルールや制度により、障害者が能力以前の段階で機会の均等を奪われるバリア。
◎障害を理由に受験や免許などの付与を制限する学校入試・就職・資格試験など
・文化・情報的ツールバリア
情報の伝え方が不十分であるために、必要な情報が平等に得られないバリア。
◎タッチパネルのみの機器/音声のみの案内/手話通訳のない講演会など
・意識的ハートバリア
障害への誤った認識から生まれる偏見や無関心など、障害者を受け入れないバリア。
◎精神障害者を犯罪と結び付ける発想/障害者への暴言や高圧的な態度など

ハード・ルール・ツールバリアの解消には、時間を要する。一方で、障害者への無関心や誤解、無神経や偏見などのハートバリアは、今すぐに取り除ける。当事者の目線に立った心遣いであり、困っている人に対する適切なサポートであるユニバーサルマナーの普及は、こころのバリアフリーを促進させる。

■催い(もよい)Moyoi 経験が築く地域共生社会

▽担当者の声voice
北川 佳右(きたがわけいすけ)事務員
福祉課 障害者支援係
てけてけ隊のイベントでは、市役所の窓口では見られない、当事者の普段の表情を伺え、私たちも楽しくなります。また、福祉に携わっていない人との関わりしろも生まれます。例えば子どもたちは、多様な人との触れ合いから、誰かをありのまま受け入れることは、そう難しくないと経験できるはずです。
てけてけ隊に限らず、さまざまな立場の市民をつなぐ「場」の創出が、このまちならではの「地域共生社会」を築いていくのだと実感します。

▽秋のてけてけ隊フェスティバルin島田市商店街2022
高校生ボランティアの声(島田樟誠高校)
・野地 真実(のぢまなみ)さん(1年生)
いろんな立場の人から声を掛けてもらい、私も楽しみながら、お手伝いをすることができました。今回のイベントに参加したことで、今度は私から声を掛けられそうな気がします。

・山﨑 柚樹(やまざきゆずき)さん(2年生)
まちで困っている人に、一人で声を掛けるのは難しいけれど、今回のように友達と一緒なら勇気が出るかもしれません。人の気持ちになって考え、行動できるようになりたいです。

・青島 彩花(あおしまいろは)さん(1年生)
イベントには初めて参加したので、自分から話し掛けることがあまり出来ませんでした。でも、こうした経験を重ねて、少しずつでも困った人に声を掛けられる勇気を持ちたいです。

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