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当麻の歴史〝ここから〟郷土資料館ここからオープン

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北海道当麻町

歴史公園内に静かに佇(たたず)む当麻町郷土資料館。當麻村役場として大正15年11月25日に産声を上げたこの建物は今年95歳を迎えます。来年、開拓から130年となる本町の歴史の約4分の3を今の場所で見守ってきました。
多くが木造建築物だった当時、鉄筋コンクリート2階建ての建物は、近郊から注目を浴びたと記録に残されています。昭和48年に新庁舎が建築されたことで、役場としての役割を終えましたが、後世に残すべき貴重な建築物として解体されずに、郷土資料館として活用されてきました。その構造から建築当時は〝恒久的建築物〟と謳(うた)われましたが、移り行く時代の中、次第に老朽化が進み、近年は耐震強度の問題から一般入館不可としていました。
この郷土資料館を未来に残し、皆さんが集える場所とするために、耐震補強を含めた大幅な改修を実施。4月28日、「当麻町郷土資料館ここから」としてリニューアルオープンしました。〝ここから〟という愛称は、当麻小学校3年生の去渡葵空(さわたりあおい)君が名付け親。「〝ここから〟始まった当麻の歴史がたくさん納められている郷土資料館。〝ここから〟さらに当麻の歴史を刻んでいくための郷土資料館になってほしい」という願いが込められています。多くの関係者に見守られ、去渡君、中港勝町議会議長、村椿哲朗町長のテープカットで新たなスタートを切った郷土資料館ここから。村椿町長はこの愛称にちなみ、「〝ここから〟気持ちを新たに、子どもたちに笑顔をつないでいけるまちづくりを進めていきます」と話しました。
旧役場庁舎として残されていた建物を郷土資料館として改修し、再出発させたのは昭和57年8月7日のこと。この日は開基90年記念式典が行われた日でもありました。
現在も2階展示室に保管されている屯田兵屋はその時に移築されたもの。実はこの場所に落ち着くまで2回の引っ越しを行っています。かつては屯田兵の住居として町内に点在していた屯田兵屋。昭和43年に姿を消しつつあった歴史的建築物を保管しようと、中央7区にあったものを市街6区にある開拓記念碑の傍に移築しました。その後、郷土資料館オープンの目玉として館内に移築。一度解体した材料を館内で建築し直し、当時の状態のまま復元しています。現在の建築物とは違う、隙間だらけで断熱材もない木壁からは、厳寒の北海道を過ごした当時の住民の過酷な生活がうかがえます。
2階展示室は今回の改装で内部天井を取り払いました。建築当時の柱や梁が現れたことにより、郷土資料館の広さを体感できるとともに、ノスタルジックな雰囲気を演出しています。またそこで見てとれる当時の工法から大正時代より歩み続けてきた建物の歴史の深さを垣間見ることができます。展示室内には約300点の資料を展示しています。これらは全て町民皆さんから寄贈を受けたものです。明治から昭和初期までの農耕器具や生活用具などを展示。木製の冷蔵庫や鉄製の扇風機など、今と名称は同じでもコンセントやスイッチもなく全く違う構造の道具を見学することで、お子さんが郷土学習への興味を持つきっかけにもつながるはずです。
改修前は収蔵庫として使われ、一般公開がされていなかった1階。役場庁舎時代は窓口や執務室があり、住民や職員でにぎわっていました。これからも多くの人が訪れる場所となるようにコミュニティスペースとして改装しています。
今回の改修工事で、一番手が加えられた場所ですが、天井や縦長で格子状の窓などは当時のデザインが残されています。広い空間には旭川の家具メーカーが製作した家具と、元地域おこし協力隊員で現在町内でデザイン事務所kochia(4南3ギャラリィ箒木内)を営む荒木孝文さんがデザインと製作を担当した家具が配置されています。随所に北海道産木材が使われ、暖色の照明器具で照らされるこのスペースは訪れる人を優しく迎え入れます。
コミュニティスペースは飲み物を提供(有料)しており、飲食は自由で持ち込みも可能。またフリーWiーFiも設置しているので、打ち合わせやテレワークの場としても利用できます。小さなお子さんがいる方も安心して利用できるようにキッズスペースや授乳室を完備しました。座談の場として、仕事の場として、待ち合わせ場所として、お子さんの自主学習の場所として、世代問わず、広く皆さんにご活用いただけます。
これまでは冬期間休業としていましたが、「郷土資料館ここから」は通年利用が可能です。夏は歴史公園に生い茂る緑を窓越しに臨みながら、冬は設置された薪ストーブの温もりを感じ、優しく舞い落ちる雪を眺めながら、ゆっくりと過ぎる当麻の時間を感じてください。

〝ここから〟始まった当麻
〝ここから〟始まる当麻
「郷土資料館ここから」で皆さんの〝ここから〟を見つけませんか?

開館時間:午前10時~午後7時
入館料:無料
定休日:火曜日、年末年始(12月29日~1月5日)

問い合わせ:【電話】56-1123
※新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言により、6月20日まで閉鎖をしています。(営業再開は町内告知放送およびホームページなどでお知らせします)

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