■お正月の食べ物
新年明けましておめでとうございます。お正月いかがお過ごしでしょうか。今回は和光市域に伝承されてきた、お正月の食にまつわるお話についてご紹介します。
○お餅
お正月には欠かせない食べ物の一つです。焼いて食べるほか、お雑煮に入れたり、日数が経過して固くなったらお汁粉に入れたり、数日間干したものを油で揚げてかきもちとしても食べられます。
○お雑煮
地域によって様々な味付けや具材で作られるお雑煮ですが、和光市では醤油味、そして必ず里芋を入れたそうです。他に入れられるものは、大根・葱・人参など。お餅は焼いて入れる家と、そのまま入れる家があるそうです。
○七草粥
七日の朝、無病息災を願って食べられます。最近では、ご馳走で疲れた胃腸を休め、青菜の不足する冬場の栄養補給という意味があるとも言われています。一般的な七草の他に、和光市では大根・人参・里芋・牛蒡・小松菜又はほうれん草・餅などを入れる家もあるようです。
○小豆粥
十五日に食べられます。一年まめまめしく働くように、という意味が込められているそうです。残しておいて十八日に食べると、毒虫や蜂に刺されないという虫除けや、百日咳やはしかを軽くするという病除けの伝承も伝わっています。
※ここに載せたお話は、昭和58年に発行された和光市史「民俗編」に書かれているものです。今では当時と生活様式がかわり、聞きなれないものもあるかもしれません
問合せ:生涯学習課文化財保護担
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