くらし いいね! 農業センター君

■暑くて雨が少ない! 色々弊害も?
▽トマトやキャベツは大丈夫ですか?大丈夫でしたか?
今年はまた温暖化の影響が取りざたされていますが、特に6月以降は暑かったですね。そして雨も一度に降り、またしばらく晴天!という日が続きました。
高温・干ばつを喜ぶ作物(野菜)は…ないですよね。特に影響が顕著なのは「トマトの尻腐れ」です。もともとの原因は病害でなく「カルシウム不足」で起こります。これはもともと土壌中にカルシウム分が少ないか、土壌水分が少なくてカルシウムが吸収しづらくなっている場合に起こることが多いようです。ミニトマトは比較的「尻腐れしづらい」とも言われてましたが、近年はそうでなくなってきています。
またカルシウム不足による生理障害が起きるのは他の野菜でもあります。特に結球野菜は芯の褐変が起こり、「アンコ」とか呼ばれています。外見は全く正常でも切ってみたら芯近辺が褐色になっている現象が起きているのはこのカルシウム不足です。
しかし助長する要因として上記土壌水分不足だけではありません。窒素過多・摘芯後の栄養バランスの悪さ等もあります。見落としがちなのが、「根張りの悪さ」「根の生育不良」で、特に結球野菜にそれが見られます。
「たいした高温でもないのにどうして?」というケースも多く見られ、「元気な野菜は根の発達次第」という言葉が当てはまります。もう9月でこれらの現象は見られなくなってきますが、参考にしてください。対策は「根張り向上」「適正なカルシウム施用」「適正な水やり」です。

▽アブが多く感じますか?
今年は結構「アブが多い」とおっしゃる方が多いですね。
アブが増えているかどうかはなかなか判断しづらいところですがアブの発生時期は6-9月で、生育適温は18~30℃です。今年はその時期に最低気温が高かったため多いのかもしれません。
アブの人間への危害は八チと違い、かじって皮膚を切り開き、そこから血を吸います。ここでアブの唾液でかゆみを起こす成分が入って、「かゆみ、腫れ、痛み」をおこします。この被害にあったら「ステロイド軟膏」か「抗ヒスタミン剤」を塗りましょう。
車の車体表面等、熱い所に集まりやすいので注意が必要です。ハッカ類は結構寄せ付けない効果があります。