その他 表紙から広がる!せんだいView

表紙で取り上げた場所や物事などを深堀りし、仙台の見どころなどを幅広くお伝えします

今月号の表紙は、太白区にある秋保大滝です。今回は、秋保大滝周辺エリアの魅力・回遊性向上の取り組みの方向性などについて紹介します。

◆さらなる魅力向上に向けて
秋保大滝は、市中心部から車で約45分の場所に位置し、雄大な自然を感じられる人気の観光スポットです。市では、さらに多くの方に訪れていただけるよう、秋保大滝周辺エリア全体の魅力向上と機能強化に向けた取り組みを進めています。
現在、エリア内には滝を一望できる滝見台がありますが、車椅子、ベビーカー利用者や高齢者なども安心して訪れることができるよう、通路の整備を行うとともに、滝の魅力や壮大な自然を体感できるよう、滝見台も再整備する方針です。
また、滝の西側に広がる秋保大滝植物園は、蔵王山系の植物の宝庫。約800種の植物が見られるほか、「シャクナゲ園」や「すだれ滝」など、多くの見どころがあります。今後はこうした豊かな環境を生かし、花や緑の展示内容を充実させるとともに、自然に触れる体験やさまざまなイベントを開催し、入園者の増加を目指します。
このほか、「大滝れすとはうす」の大規模改修や、駐車場の利便性向上なども併せて進め、エリア全体のにぎわい創出と回遊性向上につなげていきます。

◆新たな国の有形文化財登録へ
秋保大滝の南岸に建つ西光寺大滝不動堂が、国の登録有形文化財(建造物)に登録される予定です。
西光寺大滝不動堂は、文政8年(1825年)ごろに建てられ、昭和29年に改修。向拝廻(こうはいまわ)りなどを華麗な彫刻で飾る大型三間堂(さんげんどう)で、外陣(げじん)天井に草花、内陣(ないじん)天井に双龍の墨画が描かれる、装飾豊かな仏堂です。
国の登録有形文化財に登録されると、本市における国の登録有形文化財は61件となります。