くらし その他のトピックス(1)

■知事コラム
Where there’s a will,there’s a way.~意志あるところに道は開ける~Vol.70

本県の潜在能力を開花させ、輝かしい未来を切り拓くうえで、私は、豊かで経済力のある社会を構築することが必要だと考えています。このため、本県経済のさらなる成長に向けて、様々な取り組みを行っております。
まず、物価上昇を上回る持続的な賃上げの取り組みです。中小企業などの賃上げ支援に加え、適切な価格転嫁や生産性のさらなる向上を強力に後押しするとともに、物価高の影響を受ける事業者などをしっかりと下支えしてまいります。
また、利益率の高い職場の創出も重要で、半導体や次世代自動車関連などの高付加価値な産業への戦略的な企業誘致を展開しております。昨年は、県施行の工業団地「フロンティアパーク坂東」で約16ヘクタールの画地に立地企業が決定しましたが、今年度は、特にグローバル企業のフラッグシップ拠点の誘致を目指し、全国トップクラスの補助制度を大幅に拡充いたしました。引き続き、立地ニーズを的確に捉え、多くの優良企業の立地を実現したいと考えております。
さらに、産業を支える人材の育成につきましては、高度デジタル人材の育成を図るため、県立IT短大を、来年4月に「情報テクノロジー大学校」へ移行してまいります。また、2028年4月を目途に、県内5カ所の産業技術専門学院を2カ所に再編し、先端分野の技能習得やリスキリングの支援など、産業人材の育成拠点としての機能を強化していきます。
引き続き、人口減少社会における「人財」一人ひとりの活躍を促進し、経済の持続的な成長に向けて、全力で取り組んでまいります。

茨城県知事 大井川和彦