- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県坂祝町
- 広報紙名 : 広報さかほぎ 2025年8月号
■青年団
古くは若者組などと呼ばれた村の青年集団は、地域の共同労働や冠婚葬祭の担い手としての役割を果たしていました。明治以降に生まれた新しい青年団体は、政府の青少年育成の働きかけにより次第に国との関係を深め、義務教育終了後の勤労青少年の教育の場となっていきました。青年団には、義務教育を修了してから20歳ころまで在籍することが多かったようです。坂祝村青年団は酒倉、勝山、深萱など各地区に分団がありそれぞれ活発に活動していました。
青年団は、昭和期の戦争の時代には戦争遂行のための訓練を受け、銃後活動につとめました。青年団員は、昭和10年に開設された坂祝青年学校の生徒でもあり、昼は教練、夜は一般教科の授業を受けるほかに、小学校に隣接した研究農場で農業実習を行うこともありました。青年団員、青年学校生徒であった彼らは、家の農業を担う主要な労働力で多忙な日々を送っていました。