- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府京都市
- 広報紙名 : きょうと市民しんぶん(音声読上げサービス版) 令和7年12月1日号
今回は、第38期竜王戦5組ランキング戦で奨励会員として史上初めて優勝され、京都市文化芸術みらい賞を受賞された、山下数毅さんにお話を伺いました。
■山下 数毅(やました かずき)さん
◇イギリス出身。京都市在住。
幼少期から将棋を始め、10歳で奨励会(注)入会。小学生の時に、奨励会初段へ昇段。その後も、数々の実績を残し、2025年10月に17歳で四段へ昇段し棋士となる。
・注…棋士を養成する機関。三段から6級までで構成。
■日々の努力の積み重ねが自分の力になる
◇四段に昇段し、プロ入りされたお気持ちは?
三段から四段への昇段は、上位数名しか許されない狭き門。三段リーグで苦戦していたこともあり、正直なところホッとした気持ちが大きいです。
◇将棋を始めたきっかけは?
幼少期にタブレットPCで将棋に接したのがきっかけで魅了され、小学2年生の時には棋士を目指していました。母によると、小学1年生の時に「幼稚園の時に、もっと真剣に将棋をやっていれば良かった」と言っていたそうで…。
◇将棋の魅力とは
難しい局面が続いた対局を読み切って競り勝ったときの爽快感が好きです。最近では、対局の中継で将棋AIによる勝率予想などが出ることがあり、将棋のことを詳しく知らない方も、それを見ているだけで面白いと思います。
◇京都の好きなところは?
京都の自然が好きです。たまに、自転車で市内を巡るんですが、特にお気に入りは鴨川です。ひたすら鴨川沿いを北上してみたりすることも。
◇棋士を目指す子ども達にメッセージを
目標を決めて、毎日努力を積み重ねていくことが一番大事だと思うので、日々研鑽を積んでほしいなと。将棋は今頑張ってもすぐに結果が出るわけではないのが難しいところ。負けている時でも諦めずにいると、後で勝ち星が集まるのかなと思います。
◇今後の目標を
今後は棋士と対局することになるので、戦術が異なるため不安もありますが、まずは自身の将棋の内容を高めていきたいです。また、観ていて魅力のある面白い将棋を指したいと思っています。
