- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治市
- 広報紙名 : 宇治市政だより 広報うじ 令和7年5月15日号
■気軽に訪れられる場所
京都認知症総合センター内の常設型の認知症カフェ「カフェほうおう」で活動されている認知症当事者とそのご家族、支援者の永谷木材さんや認知症コーディネーターと意見交換を行いました。
「カフェほうおう」は、認知症の方やその家族、地域の方々などだれでも気軽に訪れることができる場所です。専任のコーディネーターを配置し、一人ひとりの希望に応じたプログラムを提供するとともに、地域の様々な団体等と連携し、社会参加や生きがいづくりを支援されています。今回は、ものづくりを中心に活動する「作業工房ほうおう」と洗濯後の衣類を折りたたむ「洗濯工房」を体験しました。
当事者の方からは、「『こんなことがしたい』との想いから始まった作業工房で、仲間や就労につながった」との声。工程のアドバイスを行う永谷木材さんからは「毎回技術の質が上がっていく」とお聞きし、当事者の皆さんの前向きな気持ちが技術の向上につながっていると感じました。
また、これから何をしたいかとの問いには、当事者の方からは「何をやっても損はない」「何事もまずやってみること」というチャレンジの声、コーディネーターの方からは「役割や仕事の場をいかに作っていけるか」「誰でもどこでも通えるということをもっと知ってほしい」との課題もお聞きしました。
認知症になっても、誰もが地域で就労や活動できる場、人と人とがつながれる場、気軽に訪れられる場をさらに広げ、地域で安心して暮らせるよう、「認知症にやさしいまちづくり」を進めてまいります。
宇治市長 松村 淳子(まつむら あつこ)
問合せ:秘書広報課
【電話】20-8701